元零席の彼女とゼロの彼【名探偵コナン】【食戟のソーマ】

二十一皿目 ページ22

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ヒロも情報を得ようと僕に仕事の情報を手渡すついでとして彼女と知り合うが、あまり探れていない。


僕も人のことを言えないんだが。



怪しいといっても彼女は組織とは無関係で、血縁者に
警察の上層部がいるのだ。下手な行動はできない。




「だれがおっさんですか誰が。」



「安室サン。」



「覚えておいてくださいよ松田刑事…はい、A。
出来ましたよ。」



『透くんありがとぉ！猫さん可愛い〜！！』




イラストを描いただけのオムライスに子供のように目を輝かせる様子に微笑ましくなる。


こうして見るとただの高校生にしか見えない。



Aは僕のことを透さんから透くんと呼ぶようになった。


心境の変化だろうが理由は分からない。ただ彼女の心の距離が縮まったと考えていいだろう。



もぐもぐ食べる彼女へ最近のやり取りになっていることを切り出す。




「それでA、この料理はどうですか？
点数を付けるとしたら。」



『ふぇ？単純に料理自体で？それとも喫茶店で出す
料理として？』



「どっちもです。」



『喫茶店で出すなら全体評価は91点！
料理だけなら49点かなぁ。』



「…前のハムサンドより厳しい評価ですね。
理由を聞いてもいいですか？」



『卵はあと5秒早くポワルから皿に移した方が良かったかなぁ。ライスの具材も殆ど均一に切られてるけど一割が揃ってないから味に差が出てる。
あと全体的に人参はあと一ミリ太く切ってもう少し炒めた方が食感が出て良かったと思うよ。
あと10箇所くらいあるけど、一番は玉ねぎかなぁ。人参は味の付け具合は良いけど玉ねぎと一緒に味付けしたでしょ。玉ねぎは先に炒めるべきだけど同じタイミングで味付けしたら、玉ねぎにソースの味が付きすぎて濃ゆくなっちゃうよ。
いったん玉ねぎをポワルから出して、人参やマッシュルームにある程度味が付いてから炒めた方が良かったねぇ。』







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