元零席の彼女とゼロの彼【名探偵コナン】【食戟のソーマ】

十一皿目 ページ12

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「ねえ櫻坂さん。」



『？』



「櫻坂さんのことAさんって呼んでもいいかしら！
もっと仲良くなりたいし！」



「あ、私も！」



『好きに呼んでいいよ？君たちそんなうざくないもん。』



「(判断基準そこなのか…)」



「なら私の事も下の名前で呼んでほしいな！」



「あたしも園子でいいわよ！」



『ふーん、うん。呼ぶ機会があればね〜。』




素っ気なく返しコップのカフェモカを口に入れた。



こんな態度を取られたら普通は怒りそうなものだが、やはり顔立ちの良さからなのか、園子さんたちはあまり気にしてないようだ。

人気アイドルと友達にでもなったかのよう反応だった。



はしゃぐように今度遊びに行こうと誘われて、
その時暇なら。と返していた。



なんで僕だけあんなに甘い対応をされるんだろうか。



何処で彼女に見られたんだ？


確かに自分の顔が整っていることは自覚しているが、彼女レベルの容姿の女性に、それだけでこうも好意を全面に出した態度をされるだろうか。




「ねぇねぇ安室さん。」



「なんだいコナンくん。」



「僕もA姉ちゃんが作ったお弁当食べたいなぁ。
一口だけ駄目？」




前に僕があんな食べ方をしたからだろう。


彼女の料理が気になって仕方がないようだった。


そんな薬なんかは入っていない、ある意味普通の弁当なんだけどな。味が凄すぎるだけで。




「うーん、これは彼女が作ったものだから。Aがいいよって言ったらあげるけど。」




子供相手に一口もあげないなんて大人気ないからな。



それにあげれば変な物は入ってないと分かって大人しくなるだろう。彼女のファンになられたら困るが。




『…透さーん、ちょっとお水欲しいなぁ。』



「分かりました、お冷を用意しますね。
喉が渇いたんですか？」



『うーうん、うるさい子供に掛ける用に欲しい
だけだよぉ〜』






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