七十六皿目 ページ27
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会場のみんなの声が一致した。
それをきっかけにまた場の空気にざわめきが広がっていく。
幸平にまた喧嘩を売っているアルディーニを横目に、プルプルと生まれたての子鹿のように震えている田所さんを慰める。
「はわわ、Aちゃ〜ん…！！」
『大丈夫、いける。だって昨日の食戟と比べたら、
まだプレッシャー無いでしょ？』
「あ…確かに…！」
昨日は自分だけでなく私と幸平のクビがかかっていた。私のフランス行きも。
他人を気遣う性格の彼女には酷いプレッシャーだっただろう。それに比べればまだ今回の課題は彼女にとって気楽なのではないだろうか。
しんどいことに変わりないけど。
彼女と調理室に向かおうとすれば、薙切さんを迎えに来た新戸さんと目が合う。
「この間ぶりだな、フランソワさん。」
『うん。あと、前言い忘れてたけど、フランソワじゃ呼びにくいでしょ。Aでいいよ。』
「そうか？なら遠慮なく。改めてよろしく頼む。」
『うん。』
「……知り合いだったのか？」
新戸さんと話していると、周りからの注目が集まる。
薙切さんからも視線を向けられ何だか気まずい。
幸平からの質問に頷く。
『この間お風呂が一緒だったの。』
「へぇ。お前と秘書子が仲良いの意外だな。」
「なっ！？誰が秘書子だ！私は新戸緋沙子！！
秘書子などではない！」
「えー、だってお前薙切の秘書だし、名前が緋沙子だったら秘書子じゃん。」
「何がだ！！」
先程のクールさを取り去り幸平の言葉に噛みつく
彼女。幸平って人を怒らせるの得意だよね。
「全く、騒々しいわよ。用意が出来たなら早く
行きましょう。」
「はっ、申し訳ありませんえりな様！」
「貴方は構わないのよ。」
「え、俺は？」
「貴方は最早は考える余地もないわよ！もう！
……ねぇ、Aさん。」
『なに？』
やり取りをぼーっ、と見ていると薙切さんに話しかけられる。話したことないけどなんだろ。
「貴方とは編入試験の時からゆっくりお話したいと思っていたの。今度私の所へいらっしゃい。
一緒にお茶でもいかが？」
『あ、うん。いいけど。』
編入試験ってそれだいぶ前じゃん。
ゆっくり話したいって人多くない？そんな何を話したいことがあるの？
「では、ごきげんよう。」
「またな、A。」
『じゃあね。』
私の言葉に機嫌良く微笑んだ彼女は優雅に新戸さんとともに去って行った。
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瑠璃(プロフ) - ララさん» そう言っていただけて嬉しいですー！！創真ってあんなにカッコ良いのになんで夢少ないんだ？と思って書き始めた作品なので、ぜひ楽しみにしていて下さい！ (2021年5月26日 1時) (
レス) id: 880d6fe888 (このIDを非表示/違反報告)
ララ - 創真夢はあまりないので、こんなにおもしろい作品ができて嬉しいです！今でも食戟のソーマ大好きなので、これからも応援してます！ (2021年5月23日 12時) (レス) id: 2591503767 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃(プロフ) - リナさん» ありがとうございますー！！題名が大嫌いから気になるに変わりましたので、夢主の創真に対する印象もだいぶ良くなってきました！なので、そろそろかも？笑楽しみにしててください！ (2021年5月15日 11時) (レス) id: 880d6fe888 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃(プロフ) - りんこさん» ありがとうございます！！これからもどんどん更新していきますので待っててください！ (2021年5月15日 11時) (レス) id: 880d6fe888 (このIDを非表示/違反報告)
リナ - 続編おめでとうこざいますぅぅ！！ 夢主と創真がいつ両想いになるのか毎日ドキドキしてます！更新頑張ってください！！！ (2021年5月14日 22時) (レス) id: c0c7d0b47a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠璃 | 作成日時：2021年5月14日 20時
