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私達はタクシーに乗って宿舎へ向かった。
家に着くとみんなの姿はなかった。
ユウタさんが「みんなは練習室にいる。」と教えてくれた。
ユウタさんは私のために練習を抜け出してきたの？
するとユウタさんは1枚の手紙を私に渡してきた。
「これ…Aちゃんのお母さんから。」
『…え、私の？』
「Aちゃんがその手紙を読んでからちゃんと話そうと思ってる。だから読んでみて。」
ユウタさんの言われるがままに私はその手紙を読み始めた。
【悠太くんへ。
お元気ですか？
私の体調は凄く良くなりました。
この前、悠太くんの電話で聞いたことですが病院に電話してくれたのがテヨンくんでしたよね？
またテヨンくんにもお礼の手紙を送らないといけませんね。
ご飯はちゃんと食べてますか？
私の代わりに新しい子がそちらに行くようです。
電話ではなく手紙にした理由も関係しています。
この手紙は絶対にその子には見せないで。
私よりあまりご飯が作れるような子ではないので心配ですが、もっと心配なことがあって日本語しか話すことができないのです。
どうか悠太くん、貴方が支えてあげてください。
そして、その子が弱音を吐いて帰ろうということがあれば連れ戻してください。
たとえ私の身に何があったとしても日本へは帰らせないで。
悠太くん、貴方だけが頼りです。
私の話はあまり出さないであげてほしい。
その子には内密に黙っていてください。
私の気持ちは貴方がよく分かってると思うから。
それでは、これからも練習を頑張って。
活躍に期待しています。】
正しく…この字は母の字だった。
最初からユウタさんは私のことを知っていたんだ。
今まで知らないふりをしていた。
そして…
お母さんは何があっても私を日本に帰らせたくないと。
だからユウタさんは私を止めた。
気になることが1つあった。
「全部読んだ？」
『はい…でもユウタさん、なんでこれを私に見せてくれたんですか？』
「そうしないと理由が話せないから…」
『理由って何ですか？』
「今まで黙っていたこと全てだよ。俺はAちゃんが来ることも知ってた。日本語しか話せないことも知ってた。」
『もしかして…今まで優しく何でも教えてくれたのもそれが理由ですか？』
「そう…だね。でも…俺は本当にAちゃんを助けたいと思って」
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もんまん - ぷぅさん！今更ながらこの作品を読ませていただきました。ですがTwitterのアカウントをどうしても見つけられなくて泣もしまだ活動されていらのならば続きをとても読みたいので教えてくださると嬉しいです!! (2020年4月26日 14時) (
レス) id: e39993d1ed (このIDを非表示/違反報告)
ぱくつぃ - 更新ありがとうございます（泣）めっちゃ面白いです（泣） (2018年1月25日 14時) (レス) id: 9467b16ac1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぷぅ | 作成日時：2018年1月25日 2時
