キミだけのお手伝いさん。

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私は制服をいつも仕事着にしていた。
何故ならそんな服を買う暇もお金もない。



少しでも浮いたお金でお母さんのための医療費に回していた。





それにしてもジェヒョン…って人…
かっこよかったな。


野球選手ってあんなにかっこいいの？
韓国って本当に凄いな〜
美意識高いにも程がある。






ってそんなこと考えてる暇ない！



今日どうするべきか考えなくちゃ。
でももう既に顔がバレてしまった。
(約1名にだけ)





今日の仕事内容はお風呂掃除。


お風呂ならこんな時間に入るわけがない。
しかもみんな今はリビングルームにいるんだから大丈夫。


さっさと終わらせて帰ろう。









そっと違うところから部屋に入って誰もいないのを確認するとお風呂へ行き、掃除をし始めた。




なんだか泥棒でもしているような気分だ。




なんでこんなにソワソワしながらお手伝いさんなんかやらないといけないの。









それにしても部屋汚い人と綺麗な人の違いがありすぎる。
ベッドメイキングするたびにイヤホンが3つくらいバラバラに置いてあったり私へのいじめかって思うくらい。






まぁ男の人だからしょうがないか。




置き手紙してくれた男の人は綺麗だったからみんなあんな感じならお仕事減って楽なのに。









「もうすぐ支度しないといけないし、俺からシャワー浴びるね。」


「あ、ちょっとヒョン！そこはジャンケンでしょ？」


「お兄さんから入るって決まってるじゃん。」


「そんなこと決めてないよ！お兄さんからだったらテイルヒョンが先でしょ？！」


「あーもうウサギうるさい…」


「テヨンヒョン、人の後に入るの嫌なだけでしょ！」









二人が揉めながらお風呂場に来ていることに私は気づかなかった。
水の音でかき消されていたから。

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