キミだけのお手伝いさん。

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「なんで俺が謝らないといけないんだよ。それはお前が悪いんだろ。間違われるようなことしてるから…」









私は思わずテヨンさんの綺麗な顔を平手で叩いてしまった。









『…酷いです。普通に謝ってくれるだけでいいのに。どうして…どうしてそんなに…』








私はしゃがみこんで泣いてしまった。


なんでそんな言葉に執着しているのか自分でも分からなかった。



尻軽女って侮辱されたことが悔しかったのかもしれない。



せっかく仲良くなれたのに最悪…









「…もう二度と俺の前に現れるな。」



テヨンさんはそう言うと私の前から居なくなった。



謝らなきゃ…



ううん、私は悪くないよ。



でも…



叩いちゃった…




だからそれは謝らないと…









涙が止まらないよ…









優しくて温かい手の平が私の頭に触れた。







自分はまた馬鹿なことをしてしまった。




悲しくて悲しくて涙が止まらなかった。









今触れているのは誰なのか…
確認することすらできないくらい悲しかった。









ぽんぽんとされたと同時にやっと上を見ると…









やっぱりこそにいたのは…









いつも優しくしてくれるユウタさんだった…






さっきの服の匂いが一緒だったからすぐ分かった。






しゃがみこんで泣いてる私の目の前に座ってずっと見守ってくれる。







「…Aちゃんは泣いたらあかんで。ほら、笑った方が可愛いやろ？」







そう言いながら私の顔をのぞきこんで優しく微笑む。








指で涙を拭ってくれる。








枯れそうにもない涙はどんどん溢れてきて、それでもユウタさんはずっとそばにいてくれた。







あぁ…やっぱりこの人が好きだ。





好きで好きでしょうがない…






でも今泣いてる理由はユウタさんのことじゃなくてテヨンさんのこと…








またテヨンさんのことでユウタさんに頼ってばかりじゃダメだ。甘えちゃダメだ。

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