35 ページ35
「A…ちょっとこっち来て。」
次の日に私はテヨンさんに呼ばれた。
またマークのことで怒られる…
「2人でいるとき…マークはなんて言ってた?」
『えっと…私が一方的に話しかけてました。自分自身に酷く後悔していたので…』
「そうか…」
『でも…マークは最近少し疲れていたように思いました。だけど昨日2人で話をしていたらスッキリしたって言っていました。だから…たぶんもう二度とあんなことはしないと思いますよ。』
しばらくテヨンさんは深く考え込むと重い口を開いた。
「最近メンバーがどう思っているのか、今後どうすべきなのか、分からないんだ…俺はリーダーなのに…マークのそんなことまで気づいてあげられなかった。」
テヨンさんも思い詰めていたのだろう。
でもあのテヨンさんが
私なんかにこんな相談をしてくれた。
『私も最初はテヨンさんのことが苦手でどうすればいいか正直分からなかったです。でも…ユウタさんが助けてくれたというのも大きいですけど相手の気持ちを分かってあげることが大事だって気づきました。テヨンさんは本当に優しくて良い人だと思います。』
「…俺は優しくもないし良い人でもないよ。」
『でもユウタさんも言ってましたよ?テヨンさんは本当はとっても良い人だって。気にかけてあげるといいって。』
「…ユウタが?」
『はい…』
「俺はいつもヨンホやユウタ、他のメンバーに助けられてばかりで…ごめん…変な話して…」
『変な話なんかじゃないですよ。私なんかにそんな貴重な話してくれて嬉しいです。いつでも相談のりますよ。』
「…ありがとう。」
小さな声で呟くみたいにありがとうと言う。不器用に言いながらも少し微笑んでいた。
テヨンさんはなかなか気持ちを表に出してくれなかった。
壁が厚くて高くて超えられそうになかった。
それでもユウタさんはどれくらいかかったのだろう…
私にもどんどん慣れてくれているのは分かってる。
私も不器用だから
そう簡単にはいかないかもしれない。
でもいろんなテヨンさんを見てみたい。
212人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぷぅ(プロフ) - ぱくつぃさん» ぱくつぃさん、コメントありがとうございます!亀更新ですが頑張ります! (2018年1月25日 1時) (レス) id: 15b7e385b8 (このIDを非表示/違反報告)
ぱくつぃ - めっっっちゃおもろいです!!早く読みたいです!!更新お願いします!!! (2018年1月24日 17時) (レス) id: 9467b16ac1 (このIDを非表示/違反報告)
ぷぅ(プロフ) - あゆさん» あゆさん、ありがとうございます!これからも頑張ります! (2018年1月21日 17時) (レス) id: 15b7e385b8 (このIDを非表示/違反報告)
あゆ(プロフ) - とてもおもしろいです!続き楽しみにしてます(*´˘`*) (2018年1月19日 19時) (レス) id: 3f60a908f2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ぷぅ | 作成日時:2018年1月5日 21時