キミだけのお手伝いさん。

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『マーク…落ち着いて。カフェでコーヒー買ってくる！せっかくだからそれ飲みながら帰ろう？私が奢る。』


「うん…」









マークは自分のやってしまったことに酷く後悔していた。


大丈夫かな…


私もバイトをしていて急に逃げ出したくなるときがあった。
私のバイトなんかとアイドルの仕事を同じにしていいものか分からないけど。









ベンチに座って待っていたマークにコーヒーを渡す。



「ありがとう…」


『大丈夫…？』


「うん…なんとか…」


『ちょっとここで休憩しようか？』


「うん…どうせいつに帰っても怒られるしね…」








すごいショック受けてる…


マークは真面目にやってきたからみんな心配してるだろうな。









『マークってさ…本当に頑張り屋さんだよね。私もバイトしていて逃げ出したくなるときがあって勝手に休んだりして怒られたことあるよ。しかも連続で休んだ。』


「え？！そんなに？」


『うん。でも逃げ出してもあんまり気持ちは晴れなかったよ。…っていうのは建前で、正直もう本当にスッキリした！』


「スッキリ…？」


『うん！解放されたっていう感じ！』


「確かに…後で怒られるってわかってるけど自由になった感じはある。」


『こういうちょっと悪いことするのってなんで楽しいんだろうね！』


「ふふ、本当だね！」


『もうそろそろ戻ろうか、みんな心配してるよ。』









「A、ありがとう。｣




マークはとびっきりの笑顔でそう言った。



少しでもスッキリしたなら良かった。


何でも1人で抱え込まないで…
貴方らしく楽しく過ごしていこう。









その後、こっぴどくテヨンさんに怒られる私達。



でもマークは「大丈夫！ダンスの先生が来る前に帰ってこられただけでも良かったよ。」って。




そんなところまで真面目だった。

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