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みんなが出勤してから2時間が経つ頃にドヨンオッパから電話が来た。
またこの前のように替えの服を持っていくのを忘れてしまったらしい。
事務所に着くと、入るにはセキュリティーロックがある為またあの時のユウタさんみたいにドヨンオッパが深く帽子をかぶって私を迎えに来てくれた。
「急にごめんね。服、ありがとう。」
『ううん、これも仕事だし大丈夫だよ。』
「あと次いでに伝言があるんだけど、ダンスの先生が振り付けを少し変えたいらしいから少し帰るのが遅くなると思うってマネヒョンが言ってた。それで少し予定が変わっちゃったから今日の夜ご飯はいらないよ。」
『わかった。オッパ頑張ってね。』
「うん、ありがとう。」
服を受け取るとドヨンオッパは忙しそうに練習室へ駆け込んだ。
今日はみんな忙しそうだな…
ちょうど帰ろうとしているときに男子トイレから出てきたマークとばったり会った。
「あ、A。来てたんだ。」
『うん、ドヨンオッパの服を届けに来たの。』
「そうだったんだ…」
最初はいつもと変わらないと思っていた。
でも…
マークは自分の気持ちをずっと押し殺していたみたいだった。
「Aに聞きたいことがあるんだけど…1つ聞いてもいい?」
『なに?』
「大したことじゃないんだけど…俺ってそんなに真面目かな?」
『うーん…私はマークのこと頑張り屋さんだなっていつも思ってるよ。』
「やっぱり…みんなそうやって言うんだよ。」
『どうかしたの?』
「1回だけでもいいから少し自由にしてやろうかと思って…」
まさかマークがこんなことを考えてるなんて思ってもいなかった。
でも年齢的には男子高校生で、私と同じなんだからそりゃそういうことも考えるだろう。
「少しだけならいいよね…」
『え?』
そう言うとマークは私の腕を掴んで
急に走り出した。
事務所を出てしまった。
マークは突然また立ち止まった。
振り返って私を見つめる。
「やっぱり戻った方がいいかな…」
「あーでもやっぱり…1時間だけならいいよね?」
『マーク…本当に大丈夫?』
「あーやっぱり戻った方がいいよね…」
『でももう随分事務所から遠いよ?』
「やっちゃった…絶対ヒョン達に怒られる。」
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ぷぅ(プロフ) - ぱくつぃさん» ぱくつぃさん、コメントありがとうございます!亀更新ですが頑張ります! (2018年1月25日 1時) (レス) id: 15b7e385b8 (このIDを非表示/違反報告)
ぱくつぃ - めっっっちゃおもろいです!!早く読みたいです!!更新お願いします!!! (2018年1月24日 17時) (レス) id: 9467b16ac1 (このIDを非表示/違反報告)
ぷぅ(プロフ) - あゆさん» あゆさん、ありがとうございます!これからも頑張ります! (2018年1月21日 17時) (レス) id: 15b7e385b8 (このIDを非表示/違反報告)
あゆ(プロフ) - とてもおもしろいです!続き楽しみにしてます(*´˘`*) (2018年1月19日 19時) (レス) id: 3f60a908f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぷぅ | 作成日時:2018年1月5日 21時