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「そうやって無理するのは良くない。Aちゃんの悪いとこやで。」
ユウタさんは少し怒ったような表情をするとすぐに笑顔に変わって「俺だけには頼っていいから。ちゃんと甘えなさい。分かった?」そう言いながら掛け布団を直してくれる。
『ありがとうございます…』
ユウタさんといると自然な気持ちになれる。
本当に優しくて心がほっこりする。
「でもな、残念なことがある。」
『なんですか?』
「俺…料理あんまり得意じゃないんだ。だから上手く作れないかもしれない。」
『大丈夫ですよ。ユウタさんの作ったものなら何でも食べれます!』
「それは言い過ぎやって…」
ユウタさんは部屋を出て
私のためにお粥を作ってくれるらしい。
ユウタさんが持ってきてくれたのは
ネギと漢方薬のようなものが入ったお粥とリンゴを剃ったものと蜂蜜とゆずの飲み物を運んできてくれた。
全然下手じゃないじゃん…
むしろ完璧すぎる。
「はい。どうぞ。」
『ありがとうございます。これ全部ユウタさんがやってくれたんですか?』
「ううん。そんなわけないやん!ほとんどテヨンがやってくれた。俺は少し手伝っただけ。」
テヨンさんってすごい。
本当に何でも出来るんだ…
「テヨン、自分で持っていけばいいのに。その蜂蜜の飲み物、テヨンが仕事帰りに買ってきたんだよ。それでばったり会った俺に持って行ってやってほしいって言われたから自分で持っていけばいいのにって言ったら怒っちゃってさ…」
『そうだったんですか…』
「テヨン、ちゃんとAちゃんのこと考えてるんだよ。あー見えて。」
『嬉しいです。こんなに迷惑ばっかりかけてるのに。』
「さっきも言ったけど俺は迷惑だと思ってないし、テヨンもきっとそんなこと思ってないと思うよ。俺の憶測やけど…でもAちゃんはいつも俺達の身の回りのお世話してくれてるしむしろ俺は感謝してる。いつもありがとうね。」
『そんな…私は仕事ですから。』
2人の気持ちが嬉しかった。
この後もみんなが「体調悪いならここに泊まって行きなよ!」って言ってくれて、結局マークの部屋でユウタさんが寝ることになって私にベッドを貸してくれた。
みんな、私に優しくしてくれる。
ユウタさんだけじゃなくて
みんなみんな温かい人達だった。
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ぷぅ(プロフ) - ぱくつぃさん» ぱくつぃさん、コメントありがとうございます!亀更新ですが頑張ります! (2018年1月25日 1時) (レス) id: 15b7e385b8 (このIDを非表示/違反報告)
ぱくつぃ - めっっっちゃおもろいです!!早く読みたいです!!更新お願いします!!! (2018年1月24日 17時) (レス) id: 9467b16ac1 (このIDを非表示/違反報告)
ぷぅ(プロフ) - あゆさん» あゆさん、ありがとうございます!これからも頑張ります! (2018年1月21日 17時) (レス) id: 15b7e385b8 (このIDを非表示/違反報告)
あゆ(プロフ) - とてもおもしろいです!続き楽しみにしてます(*´˘`*) (2018年1月19日 19時) (レス) id: 3f60a908f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぷぅ | 作成日時:2018年1月5日 21時