キミだけのお手伝いさん。

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「A、顔色悪いよ。大丈夫？」




今日は朝から体がだるかった。
寒気もするし
やっぱり風邪かな…


マークが心配してくれて私の顔をのぞき込む。



『大丈夫…心配してくれてありがとう。』





そうやって言ったけど
やっぱり頭も痛いし気持ち悪い…




あー、もうしょうがない。
テヨンさんに言うしかない。


でもテヨンさんはお仕事でいなかったのでスマートフォンで初めて電話をする。








「…もしもし。なんかあったの？」


『あの…少し体調が悪くて…』


「そうか。休みたいってことだよな？いいよ、別に1日くらい。」


『すみません…』


「うん、お大事に。」









相変わらずテヨンさんは少し素っ気ない。
いつも業務用の挨拶。
まぁしょうがないテヨンさんと私は仕事の関係に変わりないもん。









「帰るの？」


またマークが心配して話しかけてくれる。






『うん…今日は休ませてもらう。』


「そうなのか…お大事にね。1人で帰れる？」


『うん、大丈夫だよ。』


「無理しないでね…」








甘えたくなる気持ちもあったけど
そんなこと言ってられない。


いつも優しいみんなにこれ以上迷惑はかけられない。





だけど…
やっぱり少し足元がおぼつかない。






意識もだんだん朦朧としてきて…









「…Aちゃん、大丈夫？」









『ユウタさん…』


「あー、良かった〜」


『ここは…』


「俺の部屋だよ。びっくりしたわ〜、俺の目の前で倒れるんやもん。」


『…ごめんなさい。』


「別に謝らんでええよ。でもなんでこんなになるまで放っておいたの？風邪ひいてるんやったら連絡してくれれば良かったのに。」


『…すみません。』


「はぁ…でも良かった。もう大丈夫やから。」


『ありがとうございます。いつもいつも迷惑ばっかりかけてしまって…』


「迷惑なんて思ってないよ。ここでたくさん休みな。帰るときは送って行くから。」


『もう大丈夫です。それに…1人で帰れます。』








これ以上迷惑かけちゃいけない。
ユウタさんだってお仕事があるのに…

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