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「テヨン、Aちゃんが聞きたいことあるらしい。」
ユウタさんの方を見ると優しく頷かれる。
頑張れって口パクで言ってくれた。
もうこれは頑張るしかない。
『あ、あの…』
「…さっきから何?そんなに言いづらいことなの?」
『いえ、そういうことではなくて…』
「早く言ってくれない?俺、仕事してるんだけど。」
テヨンさんは自分の机に向かって歌詞のフレーズをパソコンに打っていた。
こんなくだらないことを聞いたらまた怒られるかもしれない…
「何もないの?ないならもういい?」
そう言ってテヨンさんは耳にイヤホンを付けた。
すると、ユウタさんがテヨンさんのところまで行ってテヨンさんのイヤホンを取った。
「まだ終わってないよ。テヨンはAちゃんに冷たすぎるんじゃないの?」そう言った。
そんなユウタさんにテヨンさんは少しびっくりしていた。
テヨンさんは私の方を向く。
「…ごめん。何だった?」
『いえ、あの…テヨンさんからしたら凄くくだらない事なんですけど…』
「早く言わないと…5、4、3」
『え、え、あの…テヨンさんの誕生日いつですか?』
「俺の誕生日は7月1日だよ。」
『7月1日ですね…分かりました。ありがとうございます!』
「…誕生日いつなの?」
え?私の誕生日のこと?
『…私ですか?』
「他に誰がいるんだよ。」
ユウタさんは後ろでくすくす笑ってる。
そんなにおかしい?
だってテヨンさんから聞かれると思ってなかった。
しかも…
私の誕生日を聞いてくれたのはテヨンさんだけだ。
『私の誕生日は…』
「ふーん、覚えておくよ。」
テヨンさんはノートを取り出すとノートの端っこに私の誕生日を書いた。
後ろでユウタさんは
「じゃあその日は宿舎でパーティーやな!」ってニコニコしていた。
まさかの展開に動揺していた。
テヨンさんは勝手に怖くて近寄りがたい人だからそんなこと聞くわけない。
また怒られてしまう。
…なんて勝手に思っていた。
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ぷぅ(プロフ) - ぱくつぃさん» ぱくつぃさん、コメントありがとうございます!亀更新ですが頑張ります! (2018年1月25日 1時) (レス) id: 15b7e385b8 (このIDを非表示/違反報告)
ぱくつぃ - めっっっちゃおもろいです!!早く読みたいです!!更新お願いします!!! (2018年1月24日 17時) (レス) id: 9467b16ac1 (このIDを非表示/違反報告)
ぷぅ(プロフ) - あゆさん» あゆさん、ありがとうございます!これからも頑張ります! (2018年1月21日 17時) (レス) id: 15b7e385b8 (このIDを非表示/違反報告)
あゆ(プロフ) - とてもおもしろいです!続き楽しみにしてます(*´˘`*) (2018年1月19日 19時) (レス) id: 3f60a908f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぷぅ | 作成日時:2018年1月5日 21時