キミだけのお手伝いさん。

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いつものように決められた時間に洗濯物を干し、決められた時間に各部屋の掃除をしていたときだった。




各部屋ごと全て掃除をした。
それで分かったことはここのお家は9人の寮であること。


服を洗濯するごとに分かったことは全員男性であること。







やっぱり9人だから9人といえば野球？
野球選手の部屋か何かなのかな…
韓国の野球選手ってこんなにお洒落なんだ〜
私の高校の野球部なんてみんなダサいのに。






でもこの野球選手かなり食偏ってるんだろうな〜
冷蔵庫に敷き詰められた胸肉達と倉庫にあるグミとマシュマロ(お菓子が山のように)
一方は食管理きちんとしてて、もう一方は自由に食べてるのかな。
スポーツマンならみんなで管理すればいいのに。





色々考え事をしながら仕事をしていると決められた時間から少しだけオーバーしていた。





あ、いけない！早く仕事終えないと！






あとここの部屋を掃除したら終わり。
早くしないと。
少しだけ時間過ぎたくらいですぐ来ることはないだろう。


この部屋はいつも綺麗だからやるところがない場所。
いい香りもするし、この部屋の人は綺麗好きなんだろう。








本当にいつも綺麗だな〜









作業をしていると急にドアが開く音がした。




「…誰」




私は怖くて後ろを向けなかった。
でも明らかに母の知り合いのパクさんではなかった。
これは確実に男の人の声だ。



どうしよう。会ってはいけないのに。







『ごめんなさい！すぐ出ます！』
私はそう言うとダッシュで逃げた。








あー、終わった。
大丈夫だ、よ、ね？
だって顔は多分合わせてなかったはず。









お家の外には黒くてでかい車があった。
その車から出てきた人たちは世間でよく言われるイケメンという分類に属される人たちだった。



韓国の野球選手ってあんなかっこいいの？
美意識が高い国っていうのは知ってたけどあんなにイケメンばっかりいるの？
顔はそんなガッツリ見れなかったけど体も細いし顔も小さかった。









「なぁ！こっちに女の子来なかったか？！」


「そんなに慌ててどうしたの？」


「ユウタ、この耳で聴いたんだ。ごめんなさいって日本語で言ってた。」


「え？テヨン、頭おかしくなった？そんなに…さんに会いたいのか〜。そういえば…さん最近見ないね。」

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