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そんな簡単じゃないかもしれない…
ううん。
絶対に自分にはできない。
それでもやってみないとわからない。
今まで自分で何かしようと思うとお金のことがすぐ頭に浮かんでしまう。
あー、こんなことをしてもすぐにダメになってしまう。
こんな私が…って思いながら金銭面を気にしてることを理由にしてたのかもしれない。
『お母さん、私…』
「…?高校のこと…ごめんね…母さんがこんなんだから…」
『ううん。もう高校は辞める。お母さんが働いてたとこで私が働く。』
「え?何を言ってるの?そんなこと…」
『頑張る…今からでも頑張って韓国語覚えてお母さんがやってきた仕事を私もやってみたいの。』
「簡単なことじゃないのよ?わかってる?」
『わかってる。』
「今の仕事を失ってもAのことは失いたくないの。今まで独りさせてしまっていたけど海外でお仕事するなんてダメ。」
『もう18歳だよ。子供じゃないよ。お母さんが大変だったことも知ってる。私、今までバイト掛け持ちしてた。韓国語覚えてるのが唯一不安だけど…それは何とかなる。馬鹿だけど頑張る。』
「本当に大丈夫なの?」
『大丈夫。もう決めたから。』
「そう…」
母はゆっくり起き上がると
「韓国語なら大丈夫。きっと優しく教えてくれる子がいるから。」
そう微笑みながら言った。
こうして私は韓国へ行くことになった。
母の体調が完全に良くなるまでの辛抱だ。
これは私の人生の修行なんだ。
韓国の空港へ着くと、母の知り合いの韓国人で日本語ができる人が迎えに来てくれた。
そのお家の鍵を貰って
あらゆる仕事の説明をしてくれた。
「これはナイショだから。」
そうやって最後に説明され意味がわからなかった。
ナイショ?
「あ、あとこのお家の人とはできるだけ会わないことと、話さないこと。わかった?」
『分かりました。』
「韓国語も早く覚えないとバレるから早くね!私以外に仕事内容聞かないように!」
仕事内容は簡単だった。
洗濯物を干したり料理を作ったり皿を洗ったりお掃除をしたり…
至って普通の家政婦さんをしていた。
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ぷぅ(プロフ) - ぱくつぃさん» ぱくつぃさん、コメントありがとうございます!亀更新ですが頑張ります! (2018年1月25日 1時) (レス) id: 15b7e385b8 (このIDを非表示/違反報告)
ぱくつぃ - めっっっちゃおもろいです!!早く読みたいです!!更新お願いします!!! (2018年1月24日 17時) (レス) id: 9467b16ac1 (このIDを非表示/違反報告)
ぷぅ(プロフ) - あゆさん» あゆさん、ありがとうございます!これからも頑張ります! (2018年1月21日 17時) (レス) id: 15b7e385b8 (このIDを非表示/違反報告)
あゆ(プロフ) - とてもおもしろいです!続き楽しみにしてます(*´˘`*) (2018年1月19日 19時) (レス) id: 3f60a908f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぷぅ | 作成日時:2018年1月5日 21時