ぶりぶりっ子偽ってたのにバラされるとか聞いてねぇわ【2】

にじゅうさんっこめ ページ12

貴方side








最近自分が少しおかしい






頭がおかしいんじゃないかって思ったやつも居るだろうが、本当のことなんだ






前までは視界に入ることすら嫌だった男が、今では多少なら話すことまで出来ている






もやもや、と言うのか、そんな感情だった



だけど、何故なのか考えてみても全く分からない





だから、とりあえず(何故か横にいる)有輝に聞くことにした








そもそも有輝はその噂自体を知っているのだろうか



『有輝は私の最近の噂とやらを知っているか？』


「噂……？あぁ、アレの事か」



有輝の表情や声色からも分かるように、知っていたらしい



「Aが男と話してるっていう噂だろ？」

『うん……それでさ、なんで私も男なんかと話せてるか不思議で仕方なくてさ。どうも最近上の空で、可笑しいんだよね、男嫌い治った…のか…？』

「……」




こう言うのをスラスラと口から出して相談出来てるって思うと、やっぱり有輝の事凄い信用してるな、って実感する





それに、有輝なら本当に正しい答えを私にくれると思ってるから









でも、有輝の口から出たのは普段の有輝からは想像できない言葉だった









＿＿＿＿＿＿気のせいだよ！Aの男嫌いは治ってないって！









『ぇ？』

「そんな簡単にずっと続いてた男嫌いが治る訳ないだろ〜。そんなんならもっと早く治ってるって！」





まさかそんな言葉が帰ってくるとは思ってなかった






顔こそ笑顔だが言っていることはそんな、暖かな笑顔とは真逆






考えてみると有輝の言っていることも“正しい”






だけれど、何処か私の中でその言葉を素直に受け入れない気持ちがある







だけど、そんなのも分からない私は有輝に




『だ、だよね…！そんな簡単に治るものじゃないものな…！！』

「そーそー！」




なんて言葉を返すことしか出来なかった









“まだ、Aには俺だけで充分でしょ”







＿＿＿＿＿
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿




結構更新すっぽかしてたなぁ…(遠い目





まぁ、それはさておき(おい)

ヤンデレじゃない有輝くんがヤンデレじみている



お母さんそんな子に育てた覚えありません！！

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