亡くした後に気づいたこと (文スト)

約束 ページ8

バァン







けたたましく、乾いた音が海岸に鳴り響く







私の頭にセットされた銃口はいつのまにか中也さんの胸にあって









胸からは刺された傷に加えて新たな傷。








飛び散る紅い血、傷口からは抑えても抑えても溢れる液体









「い、や....」









冷たくなっていく体









零れ落ちる涙







中也「け、、、が、ない、、か？」




中也さんが途切れ途切れに言葉を話す度、口から血をはく







「喋らなくていいです...！」








中也「約束、、、ごめ、、ん」









「私は貴方が生きていればそれで...」









いいです、という前に再び乾いた音がする









バァン









その勢いでか中也さんの体は少し浮き、海に落ちる








「え....」









この時から私の時間は止まったんだ

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