職業ごとのプロポーズ、胸キュン台詞云ってやる。【文スト短編集】

中島敦【劇団員】 ページ3

｢お疲れさま、敦くん！はい、｣









劇団稽古が終わった後の









汗だくな敦くんにタオルとポカリを渡す









私からのポカリを受け取ると一気に咽に流し込む敦くん









敦｢ありがとう、Aちゃん｣








ふにゃりと疲れた顔で可愛い笑顔を向けてくれる、








これは裏方(照明)である私の特権なのだ。









｢今度の劇の走れメロス、敦くんは何やるんだっけ？｣









敦｢あー、えっと一応メロスやるんだ〜｣







若干頬を赤らめながら頭をくしゃりとかく敦くん









｢すごい、主役なんだね！｣








うちの劇団は稽古が厳しくて有名で、何より人数が多い。









劇に出ることすら競争なのに、敦くんは主役を務めるらしい








｢身近に天才がいたとは！｣









若干興奮気味になりながら敦くんの手を握りぶんぶんと振り回す









敦｢あ、でも、｣









｢ん？｣









振り回す手を敦くんによってとめられて、大人しくなる









当の敦くんは下を向いて此方を見てくれない









え、え。何か怒らせちゃった？









と、私があわあわしだした刹那、








敦「Aちゃんっていうスポットライトがあれば
僕はどんな端役でも輝けるよ、









だから、次回のメロスでも僕だけを見てて？」








先程より真っ赤な顔で私を抱きしめる敦くん









顔は抱きしめられていて見えないけれど、答えは1つ









｢うんっ！｣









返事と同時に敦くんの背中に手を回し、頬に優しくキスをした。









***************



↓↓↓元ネタ台詞↓↓↓

劇団員「君というスポットライトがあれば僕はどんな端役でも輝ける」




【とある控え室】





敦｢心臓ばっくばくでしたぁ｣








太宰｢へぇ。2人とも上手くいきすぎじゃあないか？理不尽｣









敦｢大丈夫ですよ！きっと中也さんも作者の中では変態キャラなのでひどいものに(殴｣







国木田｢敦とのイチャイチャがもっと欲しいやつは１番右の星を押すのが俺の理想だ｣







敦｢ちょっと僕の台詞書き換えないでくださいよ！｣

江戸川乱歩【魔法少女契約取り付け係QB】→←国木田独歩【眼鏡屋】

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す