タイトル ページ1
...
退屈な授業を聞いてノートを取るフリをしながら耳にイヤホンを装着
アプリのmusicBoxから曲を選択し、音量はやや大きめに。
すぐさま流れた曲はリズミカルで、繊細な歌詞、それを歌いあげる歌手に魅了される
ペンを持つ手が自然と止まり、不意に世界観に吸い込まれた
駄目だと頭では判っているんだけどリズムに乗って揺れてしまう身体、それに合わせて小さく歌詞を口ずさむ
「.....♪......♪」
私の悪い所その1、両立が出来ない
漫画とかの主人公は音楽聞きながら授業とか聞けちゃうんだろうけど、不器用な私には到底出来ない
音楽を聞いてしまえばもう音楽にしか集中出来ないのだ
そのせいか周りの事も気にせず世界に入り浸っていると急にﾄﾝﾄﾝ、と肩を叩かれる
驚きつつも、隣を向くと優しい笑顔をした男子が私を興味津々に見つめていた
その目は輝きに満ちていて、嘘一つない綺麗な瞳、なんか、犬みたいだなこの人。
そんな心の気持ちとは裏腹に口から出るのは酷く冷たい言葉
「なに」
「あ、その歌手俺も好きで！！
歌ってる中でも堅野さんが聞いてる曲が一番気に入ってるんだ」
そう言って私のスマホに表示されている曲名に視線を移した、あー誰だっけ、とりあえず、男子
男子君は「共有しようでないか。」と呟き片方着けていなかった私のイヤホンを手に取ると
「......あ」
相手の許可なんてお構い無しに曲を聞き出した
サビの所で「ここ特に好き」と頬笑む男子君を横目で見てるとつられて私も口角が緩んだ
...この後先生に見つかって怒られるのは言うまでも無かったけど
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モブ(プロフ) - こういうストーリー好きなので嬉しいです。更新頑張ってください。応援しています。 (2017年5月28日 13時) (
レス) id: 1e62cf720a (このIDを非表示/違反報告)
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