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赤side
目の前には……
ニコとしているなーくんと、あやつり人形のようなるぅとくんが居た……。
さ「なんで……」
る「さとみくん。ごめんなさい。」
るぅとくんが話す言葉は……なんだかるぅとくんらしさが無かった。
な「ごめんね〜。 るぅとくんがね、4人を自由にさせる代わりにこーしてって。」
こ「嘘……でしょ。。」
な「嘘じゃないよ〜。今ね、るぅとくんがこーなったから、4人を解放しちゃうね!」
4人 「は?(え?)」
なーくんがパチンと指を鳴らすと、
るぅとくんは無言で部屋に入り、
床に魔法陣を書いた。
ジ「な、何するつもりや!!」
な「怖がらないでw るぅとくんにはね、瞬間魔法の陣を書いてもらってるの。」
俺には耐えきれなかった。
あの……とても優しいるぅとくんが。
無表情で操られてる姿が。
俺は、ジェルくんの腕から抜け出して、
るぅとくんの方へ足を進めた。
ジ「ちょ!莉犬!?」
ジェルくんの言葉を無視して、俺はるぅとくんの前に立った。
『ねぇ……るぅちゃん。』
返事は無い。
るぅとくんはただ……下を向いて書いている。
俺は、しゃがみこみ、るぅとくんを抱きしめた。
『ねぇ……っ。るぅとくん!!』
る「…………、出来ました。」
るぅとくんは、俺から離れようとする。
俺は、るぅとくんの手を掴んで涙を流した。
『なんでこうなったのさ!!バカ!!!』
俺は、思いっきりるぅとくんの頬を殴った。
バチン!!!
『なんでっ。なんで……自分を犠牲にするの?…っ。』
る「………痛いですよ。莉犬 ニコ」
『!?』
すると、
るぅとくんの書いた陣から光が現れ、
るぅとくんは離れていく。
な「感動シーンだったのかもしれないけれど、さようならだね。」
ジ「なーくん……」
こ「るぅとくん………っ。」
さ「るぅと!!目を覚ませよ!!」
さとみくんが、るぅとくんの方に触れようとすると
なーくんは、さとみくんを魔法で投げ飛ばした。
な「悪いけれど、コレは俺のモノだから。」
さ「っ。」
な「さぁ、行こう。るぅとくん。」
る「はい!なーくん!」
るぅとくん………なんでソッチに行くの?
俺らが魔法陣に吸い込まれ、扉が閉まる時、
るぅとくんが振り返り、確かに言ったんだ。
る「ごめんね……。」
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作者名:。 | 作成日時:2020年11月2日 22時