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帰「ねぇ、ご飯を食べて?倒れてしまうわ」
帰終は一生懸命少年にご飯を食べさせようとした
だが、少年は布団の中から顔を出してくれない
『いらない』
帰終は少年用のお粥を一口食べた
帰「ほら、毒は入ってないよ」
『…いらない』
帰終は困り果てた
どうすれば少年が心を開いてくれるのだろうかと
帰「大丈夫、ここにいる人たちは貴方を傷つけたりはしないわ」
優しく、そっと少年の背中を布団越しで撫でる
布団の中でぶわっと広がっていた羽がだんだんと落ち着いてきたのが手に伝わった
『…大切な、友達の夜叉が、魔神に連れて行かれたから、儂はずっと…』
ぽつり、と少年は言葉を溢した
帰終は何も言わず少年の背中を撫で続ける
『儂は、冬になったらここを離れるから、連れて行かれたの知らなかった。帰ってきて、他の夜叉が騒いでたのを聞いた』
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海百合クラゲ(プロフ) - レイさん» 今回そういう書き方したからこの書き方を変えるつもりはないよ。変えるとしたら次の新作かな。 (2月26日 0時) (レス) id: a38a157b30 (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - セリフと説明文関係なく全部行間ひとつ空いていて読みづらい... (2月14日 22時) (レス) @page12 id: 1a788f23e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:海百合クラゲ | 作成日時:2024年2月12日 22時