口があっても話せなければ意味がない【2】

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武道サイド

俺、千冬、場地君と一虎君で車に乗る

武「一虎君、俺、記憶が曖昧で、変なこと聞くかもしれませんけど、東卍はなんでこんな風になっちまったんですかね？」

少し黙ってから一虎君は口を開いた

虎「マイキーだ」

武「！？」

虎「マイキーは変わり果てた。東卍が変わったのはマイキーが変わっちまったからだ」

武「そんな」

マイキー君……

あんなにいい人なのに

この12年の間、何があったのだろう？

武「他に黒幕がいるんスよね！？稀咲が裏で手ぇ引いているだけじゃないんスか！？」

虎「……お前が稀咲に捕まっている間に、パーちんとペーやんが殺された。指示したのはもちろんマイキーだ。三ツ谷も数ヶ月前から行方不明…」

そんな……

マイキー君が、こんなことをするなんて

信じられない

虎「マイキーは東卍の旧メンバーの粛清を始めた。A以外のメンバーを。仲間なんてもう信じちゃいない。アイツはもう不良なんかじゃねぇ。マイキーは………“巨悪”だ」

巨悪…

虎「俺もアイツを変えちまった1人。とにかく今のマイキーは本当にヤベェ奴だ。会って話したい、アイツらと離れなきゃダメだって」

武「アイツら？」

誰のことだ？

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