地の約束 (ページ18)

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堂主殿に挨拶に言ったはいいものの、中々元気で話についていくのがやっとだった

鍾「魈は今旅人と望舒旅館にいる」

きっと鍾離殿が望舒旅館に行ったら驚くんだろうな

『夢の中で見たことはありますが、近くで見ると立派な建物ですね』

鍾「魈と旅人に会ったあとゆっくり眺めよう」

鍾離殿に手を引かれて、着いたところに魈と旅人がいた

何かを話しているようだ

『魈』

魈「A様！わざわざ此処に、我を呼んでくだされば」

『いや、旅人もいると聞いたから。魈、今までのことを謝らせてほしい。迷惑をかけた』

魈「いえ、我は貴女様のお役に立てたのならば迷惑など思っておりませぬ」

『吾輩が眠っていた間も会いに来てくれたのだろう？夢で見ていた。吾輩が好きな瑠璃百合の花束を花瓶に生けてくれていたのも、全部見ていた。ありがとう』

鍾離殿が吾輩にしてくれたように、吾輩は魈の頭を撫でてやった

顔は平然を装っているが、耳が赤く照れていた