地の約束 (ページ16)

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鍾「俺はもう神ではない。契約も全て解約した。だからお前はもう土地神として生きなくていい」

『…お役御免ですか』

鍾「違う。璃月はもう神の時代は終わり人間の時代が始まる。もう、楽になっていいんだぞ」

吾輩が眠っている間にモラクス殿は進んでいた

ずっと昔のまま止まっているのは吾輩だ

過去に囚われて前に進めずにいる

臆病なだけだ

『吾輩は、今も昔も臆病なままです。人に忘れられ、誰も吾輩のことを見ていなかったのが脳にこびりついて離れないのです』

鍾「俺が支えよう。今までしてやれなかったことをさせてくれ。今度はちゃんとお前を守ると誓う」

『それは、契約ですか？』

鍾「そうだな」

『なら、お言葉に甘えて吾輩は土地神の座から降りましょう』

後日、璃月には土地神が亡くなったと知らされた

民は言った

「あれは忘れていた民への怒りだ。もう2度と忘れないように爪痕を残そうとしていたのだろう」

民は忘れないために土地神の像を作った

いつも土地神がいた、瑠璃百合が咲いていたあの場所に