ボーダー？ネイバー？なんだそれ【3】

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穴に近づいて中をよく見る

底は無い

奥行きも無い

ほんと、不思議な穴だ

迅「Aさん！Aさん！！」

迅が来たようだ

顔を見るととても焦っているようで汗が出ているし少し顔が青ざめているようにも見えなくはない

迅「帰っちゃうの？」

『ごめんね迅、（一人称）はこの世界にいるべき人間じゃあないからね』

迅「みんな心配してたよ。俺がなんとか誤魔化したけど、帰ってこなくて寝る間も惜しんで探そうとしてたんだから」

『寝る間も惜しんで探していたのは迅だろう？』

なんだか可笑しくて笑ってしまった

迅「笑い事じゃ！」

『分かってる。でもこうするべきなのだよ。分かったくれ迅』

迅「じゃあ、俺はこれから誰に頼ればいいんだよ…」

今にも泣きそうな声で迅は聞いてきた

『君の周りに沢山いるだろう？君の周りにいる人たちはいい人だった。君が抱えているものを、一緒に抱えてくれるさ』




___"遅ェぞ、早くしねェと俺らでもこれは辛いぜ"___




『時間切れだ、次は同じ世界で会おう』

迅「待って！Aさん！！」

迅の手は届かずにゲートは閉まった

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