雪の女王とは俺の事〔ツイステ〕〔男主〕 (ページ20)

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♆ご機嫌斜め♆

朝、スノーホワイト寮から出るとジェイドが居た

『ジェイドおはよ

珍しいなフロイドと一緒じゃないなんて』

ジェイド「おはようございますA

実はフロイドが朝からご機嫌斜めなんですよ

今日は気をつけてください」

げっ、朝からパターンかぁ

『りょーかい態々ありがとな』

ジェイド「いえいえ

大切な友である貴方が壊れる所は見たくありませんので」

わぁ、不吉♡

ーお昼ー

結局フロイドは午前中ずっと教室に来る事なく

今日はまだ一度も会ってない

リドル「おや、今日はフロイドと一緒ではないのかい？」

『あら？リドルじゃーん

そーなの、フロイド今日はご機嫌斜めみたいで』

リドル「ふん、相変わらず自由な奴だね」

『まぁ、其処がフロイドのいい所だからねぇ』

リドル「君はフロイドに甘過ぎるんだよ」

ドンッ

突然前に長い足が出てきた

リドル「なっ、」

『フロイド…

危ないでしょ？』

フロイド「…」

はぁ、だんまりか

『リドル…

ジェイドに今日フロイド休むって伝えて貰えない？』

リドル「あっ、あぁいいが」

その先の言葉を言わせないように

指をリドルの口に当てると

リドル「分かったよ、じゃあまた」

『またね～リドル』

察してくれたリドルに手を振って別れると

未だに壁に足をつけて通せんぼする目をやった

フロイド「な、で、」

『ん？』

フロイド「なんで、俺がいねぇのに笑ってんの？」

異常なほど低い声と睨み顔で言われ

周りにいた生徒が一気に走って逃げた

フロイド「ねぇえ！なんで？なんでなの？」

足を下ろしたかと思うと一気に詰め寄ってきて

普段の倍ぐらいの力で肩を掴まれた

めっちゃ痛いし…怖いな

と思ったら

フロイド「ねぇえ…お願いだから…俺から離れないで…」

と一気に弱々しくなって首筋に頭を埋めてきた

うーん

本気でどうしたんだろ

取り敢えず頭を撫でてると

突然フロイドがガクッと倒れてきた

『フロイド？！』

慌てて支えながら座るとフロイドがすやすやと眠ってる

待って、もしかして不機嫌だった理由って

『寝不足？』

ジェイド「おや、言ってませんでしたか？」

？！？！

びっくりしたぁいつからいたんだろ

『ジェっ、ジェイド』

ジェイド「リドルさんから聞きました

今日はフロイドを宜しくお願いします」

『わっわかった』

それだけ言うと颯爽と去っていくジェイド

流石、フロイドの事になると一々律儀だな…