第52話 ページ8
「ちょっと皆さん集まって貰えますか？」
私の声掛けで、食堂にいたバレー部&バスケ部が集まった。
「食事中なのにすいません。ありがとうございます。集まって貰ったのは、私と心愛ちゃんのことです」
「心愛ちゃんさ、中学のときは被害受けたの私だけだったから何も言わなかったけど…今回は、練習の中断したり、バスケとバレーバカにした…だからもう、許さないよ？(黒笑)」
心愛 ゾクッ
あー怖がらせちゃったかな？
音駒と果帆、京治、葵以外は「中学」って言葉に反応してるみたいだけど
「少しだけ私の過去を話しましょうか」
「私は、中学までは宮城にいました。東京に来た理由は、いじめ。そこにいる心愛ちゃんのおかげで私は、中2から虐められてました。ね？心愛ちゃん」
心愛「私は知らないわよ」
「そう。私はあなたに言われたこと、殴られたこと…あなたのお兄さんに教室でやられたこと…全部覚えてる。毎日毎日、暴言暴力を受けて？誰も助けてくれない。最初の頃は庇ってくれてた人達も次第に虐める側になっていく…その、裏切られていく時の気持ちが、あなたに分かる？分からないでしょう？あ、葵が裏切ったことももちろん忘れてないよ？当たり前」
私が葵の名前出したから、皆が葵の方を向いた。
ごめんね。巻き込むつもりはなかったんだけど、イライラ溜まりすぎて勝手に口が動いてるんだ…
葵「本当にごめんなさい！許してくれるとは思ってない。でも、私達は本当はずっと、Aを信じてるの！」
心愛「言っていいんですか？あの時私が言ったこと覚えてますよね？」
葵「Aにはもうこんなにも仲間がいるんだもん。心愛ちゃん、あなたが言ったことなんて、起きない。もし、心愛ちゃんがやろうとしても、私は、殺されたとしても、全力で止める。それが、私がAにこれからできる唯一のことだと思うから」
「どういうこと、葵」
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作者名：さたみる | 作成日時：2017年12月23日 20時
