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貴「それで……あの…これ!」
タ「………?」
差し出したのは頑張って作ったガトーショコラ。
貴「昨日作って…
あ、もしかして甘いもの嫌いですか?」
タ「……いや、好きだよ
ありがとう、」
フワッ、と笑ったタケシくん
タ「……食べてもいい?」
貴「…も、もちろんです、!」
タ「…いただきます」
パクッ、とかわいい女子並みに小さな一口。
タ「ん、うまい」
そう言うと、またニコッと笑った。
貴「ほんとですか!?」
タ「うん、ほんと」
うまい、うまいと言いながら食べるタケシくんは
まるでハムスターみたい。
タ「うん、うまかった
ごちそうさま、
あと、もうここには来るな」
貴「えっ……」
もっと話したいことあるのに。
タケシくんに…私自身が否定された気がした
貴「なんで…っ、ですか」
そう、目に溜まる涙を必死に堪えながら言うと、
タケシくんはこの場所に住む人を眺めながら、口を開いた
タ「ここはな、もうどこにも居場所がない人達が住むところだ
俺も…昔、親に捨てられた身で」
貴「……!」
タ「でもな、お前には仲間がいて、居場所がある
だから、お前がここにくる必要はないんだ」
貴「っ、でも…」
タ「来るな、ここには」
と、最後にピシャリと言われ、
私は帰るしかなかった。
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ジェネファン - 面白いですね!更新待ってます* (2018年3月5日 0時) (レス) id: b41e986af5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい - Twitterにそっくりのお話を書いてる方がいるのですが、盗作などではありませんよね?Twitterで書いている方は去年完結しています。 違いましたらすみません。 (2017年1月6日 16時) (レス) id: f047626afa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぴ の . | 作成日時:2016年12月26日 19時