【ツイステ】行こうぜわんだらん【〇〇しないと出られない部屋】 (ページ6)

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エースとキスしないと出られない部屋ページ6

エースの顔がどんどん近づいてくる

普段も割と距離は近いけど、こんな息がかかりそうなほど近くに居るのは初めてだ

てかなにげファーストチッスなんだけど

どうすればいいの？息止める？目閉じる？

ド緊張してぐるぐる思考を巡らせていると、私はあることに気がついた

『まっってエース！』

もう少しでくっつきそうだったエースの口を、私の手で塞ぐ

「なんだよ？」

エースは少し不満そうなくぐもった声でそう言った

『もしかしたら口にキスしなくてもいいんじゃない？だってほらどこにしろとか指示ないわけだし？』

エースは大きく目を見開く

私の天才的な考えに驚いたようだ

「確かに。じゃあちょっと失礼するわ」

エースはそう言うと、私の肩を掴んでまた私に顔をぐいっと近づけた

ほっぺにチューでもするのだろうか。手とか髪でよくね？

すると、耳にリップ音が響いた

『えっ…』

み、耳⁉︎耳にキス⁉︎

珍しくね？

「あ〜、扉開かねー。やっぱ口じゃないとダメなんじゃねぇの？」

しかもなんか耳にキスっていやらしくない⁉︎私だけ⁉︎

エースは頭をポリポリかきながら扉を見ている

いつもと同じ表情とテンションだ

は？緊張してるの私だけ？

もはやエース慣れてるな

まぁモテそうだもんな、顔良いし顔もいいし。

「じゃあユウ、目ぇ瞑って」

エースは私に向き直り、こう言った

私は言われた通りに目を瞑る

衣擦れの音や、エースの気配が私を妙に緊張させる

「行くよ」

いちいち言わなくていいって！！！！！！！！無駄に緊張するじゃん！！！！！！

私の心臓は余計にバックンバックンとなる

そして、唇と唇が触れ合った

目を瞑っているせいなのか、口元に意識がいってしまって唇が熱い

顔は赤く、汗もかいていて、目をぎゅっと瞑ってしまった

多分私は今、すっごい変な顔をしてると思う

ちょっと長くない？

3秒以上してる気がするんだけどこんなもんなの？

すると、エースが私の唇をはむっと甘く噛んだ

顔に熱が一気に集まる

『っ何してんの⁉︎⁉︎⁉︎しかも長いし！』

私はビビりすぎてエースを強く押してしまった

「うおっ！いきなり押すなって！」

エースはバランスを崩して少しよろける

私は赤い顔を隠すように扉を見た

『ほら開いてるし！』

「あ、本当だ』

エースは扉に向かって歩いて行く

テラコッタの髪から覗く耳が、少し赤いような気がした