はーっ、ジャミル先輩イケメソやーん！ ページ17
声がした方を見る。
そこに立っていたのはジャミル先輩とカリム先輩だった。
突然の出来事にゆめは顔面蒼白になる。
ｼﾞｬﾐﾙ「何をしているんだと聞いているんだ！」
慣れないジャミル先輩の怒鳴り声に、私とゆめはビクリと体を揺らす。
ゆめ「え…？ジャミル先輩、カリムせんぱ……ちが、違うんですこれは…！」
ｼﾞｬﾐﾙ「何が違うんだよ｡ユウボロボロじゃないか。」
ｶﾘﾑ「ゆめ…？」
先輩は私に近づいて、手を差し伸べてくれた。
手を握り、先輩に寄りかかるように立つ。
ジャミル先輩の隣に立っていたカリム先輩が口を開く。
ｶﾘﾑ「ユウ、大丈夫か…？」
カリム先輩は続けて言う。
ｶﾘﾑ「今日、一緒に絨毯に乗る約束してたろ？約束の時間になっても来ないから心配して来たんだ。」
もう少し早めに来れば良かったな、とカリム先輩は眉尻を下げる。
あぁ、そうだ絨毯…｡でもこんなに体がボロボロじゃあ今日は乗れないかな。
ゆめ「…は？」
呆然と立っていたゆめが絞り出すように言った。
ゆめ「なんで…少し前までみんな私の味方だったのに…｡」
そう言ってすんすんと涙を流す。
顔を覆った手の隙間から、恨めしそうな目がのぞいた。
ゆめ「なんであんたなの。ケイト先輩もジャミル先輩もカリム先輩もオクタのみんなも！それにイデア先輩まで！」
そう言ってゆめは私の肩につかみかかってくる。
ゆめ「好かれようと努力しない人間が！好かれんじゃねぇよこのクズ！」
ｼﾞｬﾐﾙ「やめろゆめ！お前、おかしいぞ！」
ゆめをジャミル先輩が咎める。ほんとに、今日のゆめはおかしい。
先輩達を前にしてもこんなに本性を出してくる。
ｼﾞｬﾐﾙ「お前は帰って頭を冷やしてこい。ユウ、おいで。行こう。」
ジャミル先輩はゆめに背を向け、私を支えながら歩き出す。
カリム先輩はと言うと、少しゆめの方を気にしているようだ。戸惑っている。
ゆめ「最悪…ほんともうなんなの…」
そんな小さな声が後ろから聞こえてくる。
最悪なのはこっちだ。泣きたいのはこっちだよ！
と言いたくなるが、そんなこと言えないほどゆめの声は震えていて、なんだかとても可哀想に思えた。
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推しが尊い - どの夢小説見てもヴィル様がまじでいい人すぎて泣く (5月1日 14時) (
レス) @page19 id: 653187292b (このIDを非表示/違反報告)
すす - めっちゃ面白すぎます、夢小説でこんなに続きが気になるの初めてです、、、続き楽しみにしています(;_;) (4月22日 23時) (レス) @page36 id: e44ad229ef (このIDを非表示/違反報告)
ありおりはべり。(プロフ) - 髑髏さん» わー嬉しいです！ありがとうございます！続きはしばしお待ちください🙏 (3月29日 17時) (レス) id: f0c4f4195c (このIDを非表示/違反報告)
髑髏 - え、無理とうとい。続きは？続きは何処ですか？？？今すぐ作者さんにマドル捻じ込みたい。（hey policemen‼︎） (3月29日 2時) (レス) @page34 id: 4e37b35646 (このIDを非表示/違反報告)
ありおりはべり。(プロフ) - 九尾さん» 身に余るお言葉恐縮です！今テスト期間なので更新は遅くなってしまいますが、楽しみにしておいてくださいね！ (1月21日 22時) (レス) id: f0c4f4195c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ありおりはべり。 | 作成日時：2023年9月9日 20時
