16話 ページ16
急いでつかさくんの所へ向かうと人が増えていた。
あれは光くんだ！
「こんにちは光くん
最近あってなかったから久しぶりだね」
何も反応しない…
「どうした…」
「ねえ、A
さっき言ってたコウくんって、もしかして？」
私の言葉を遮って話しかけるつかさくん
「うんそうだよ。私のトモダチ」
「…っAさん？
な、なんでつかさとそんな平気な顔で話してるの？
き、君は…」
声の方向を向けばつかさくんと同じ顔をした怪異。
あの日寧々ちゃんと一緒にいた怪異。
また、私に危険だと頭で何かを訴えている怪異
「あなたは誰？私のこと知ってるの？」
酷く悲しい顔をする怪異の男の子。
もしかしたら記憶がなくなる前のトモダチだったのかもしれない、けど
しょうがないじゃんね記憶が無いんだから。
「Aはねー記憶が無くなっちゃってるんだよ
普」
「記憶が…？」
つかさくんとあまねくんがお話してるけど私はそのお話には興味無いや
「光くん、どうしたの？さっきからミツバくんの事じっと見て
せっかくまたミツバくんに会えたんだからもっと喜ばないの？
そんなに時間を潰してるとまた消えちゃうかもよ？
あ、でも心臓食べたから流石にすぐは消えないか」
私が話しかけている間も1度もこっちを見ない。
どうしたんだろ、
それにさっきから震えてる？
ううん、怒っている？
「なんで、そんなことしたんだよ…
テメェのせいで三葉は消えたってのに」
え、そうなのつかさくん
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作者名：シロツメクサ | 作成日時：2022年3月3日 22時
