15話 ページ15
あの後つかさくんはミツバくんにあの心臓を食べてねっと念押ししていた。
「じゃあA少し話そ！」
そう言って私の手を掴み違う場所に移った
お話するだけなら移動しなくてもいいんじゃ…
「つかさくん、話って？」
つかさくんはが笑顔になる。
時々見せる、何か悪いことを考えていそうな悪い顔。
「Aはさ、俺のトモダチだよね？」
つかさくんと私は、トモダチなのかな
正直ここ数日一緒に居たがよく分からない
記憶がなくなる前のトモダチだった理由だけで一緒にいた。
つかさくんと一緒にいて心地よいとは思うことはあっても常に本能か何かが危ないといっている気がするし
何より彼自信に面白いと感じたことは1度もない。
分からない…と言おうとする前につかさくんが口を開く
「俺の事手伝って欲しいな」
別にトモダチだろうが無かろうがこれはきいてもいいかな
「お願いって？」
「Aの能力を使って…
「嫌よ。つかさくん、いくら私が記憶がなくても自分がしなくてはいけないこととしてはいけないことは分かっているわ」
少し悲しくなった。
私は人の生死に介入出来る
死神のような怪異。
「ふーん
そっか」
私のところから離れていくつかさくん。
ミツバくんの所へでも行ったんでしょう。
少し悲しいな。
トモダチだったのかは分からないけど、一緒に居て楽しかったし
でも彼の目的は私の力だった。
でも
「私の力を使って誰の命を…？」
寧々ちゃんとかだったらつかさくん気が向いたらいつでも殺しちゃいそう
乾いた笑いが出てくる
「本当にやりそうつかさくんなら…」
私は急いでつかさくんの後を追う。
なんで私こんな必死になってんの。
面白くないや
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作者名：シロツメクサ | 作成日時：2022年3月3日 22時
