14話 ページ14
「俺ねー」
つかさくんの言葉に驚きながら反応する寧々ちゃん。
「ちゃんと言ったんだよ
ミツバは現世に留まれないくらいに弱っちいから
消えたくなかったら
頑張って強くなんないとダメだよって」
死んだ怪異のところでつかさくんは何かゴソゴソしていると思ったら
怪異の心臓を取り出していた。
「強くなりたかったら
強い怪異を倒して食べなきゃダメだよって」
心臓を持っているつかさくん
怪異に心臓なんてあるんだ…おもしろい
つかさくんはミツバくんに心臓を食べさせようとしている。
何で、ミツバくんは嫌がってるの…?強くなりたいんでしょ?
…よく分からない
様子を見ていると寧々ちゃんがつかさくんを止めに行った。
「…い嫌がってるから…ね?」
怯えながら言う寧々ちゃん。
するとつかさくんが寧々ちゃんの頭を地面に叩きつけようとした。
これは…危ない。
私が止めなきゃあの子はしぬ。
だって見えるから
私はつかさくんの手首を掴む。
「女の子には優しくしないとダメだよ、つかさくん」
つかさくんは寧々ちゃんを抱き上げて
「そうだった、
ゴメンね
いい子だから静にしててネ」
寧々ちゃんはつかさくんに頭を指でトンとされ寝た。
「Aはこの子の事気に入ってるんだ?」
つかさくんが急に聞いてきた。
寧々ちゃんはお友達だし少しは気にかけてるよ。でも、
「ちょっと違うかな。
あの子が寧々ちゃんが死んじゃうと悲しんじゃうから」
寧々ちゃんが死のうが別に関係ないよ。
「だからつかさくん。
光くんを傷つける事だけは許さないからね」
つかさくんは何か考えた後に笑った。
「…いいよ、分かった!」
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作者名:シロツメクサ | 作成日時:2022年3月3日 22時