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数週間後の日曜日。
私は6時に自然と目が覚めるようになってしまっているため、いつも最初に起きる。
顔を洗って歯を磨き、リビングへ行くと、そらとエイジがフローリングの上で死んだように寝ていた。
ビールの空き缶は無いので泥酔したわけでは無さそうだ。
いつもの通り、1人で朝ごはんの準備を始める。
7時にはすっかり準備は出来ていた。
いつもは急いで食べたあとに、洗っといてね!と言い残して家をでるのだが、今日は違う。なんてったって日曜日だ。
「起きてぇぇぇぇぇ!!!!」
床に突っ伏している2人の背中を、叫びながら叩く。
「んー…あぁ?何?」
「おはよう、そら。朝ごはん食べよ!あ、えいちゃん、おはよ。朝ごはんだよ!」
「俺…要らない…寝る…」
「食べたら寝ていいから!ね?」
2度寝しようとしたエイジを無理矢理椅子に座らせ、自室にいるであろう、ツリメとリクヲを起こしに行く。
「おーーい!2人ともー!」
数分後。
部屋に揃った眠そうな4人を前に私は手を合わせる。
「いただきます」
「「「「いただきます」」」」
仕事がある6日間はどうしても一緒に食事をとることが出来ない。だから日曜日だけでも、という私のわがままにこの4人はなんだかんだ付き合ってくれている。申し訳ないなぁ、と思いながらもずるずるとその優しさに甘えてしまっているのも事実だ。
「A今日どっか行く?」
「今日はねー、病院。再検査。みっくんは?」
「俺はなんにもない。病院かぁ…暇だったら買い物付き合ってもらおうかと思ってたのに。」
「みっくん、俺と行こうか?」
「やだよそらは。りっくん一緒行こ。」
「ヤダ面倒臭い。てかA。今日病院やってるの?」
「なんか大きいところだからやってるらしい。」
「え、なんで俺ダメなの?え?」
「ごちそうさまー。俺もうちょっと寝てくるわ。」
「えいちゃんはっや」
「俺も寝る、ごちそうさまー。」
「そらも寝るんかい。」
集まっても十数分で皆どこかに行ってしまう。
でもその十数分が私にとっては楽しいし、楽しみでもあるのだ。
今日は病院に行かなければいけないから、ゆっくりは出来ないけど、なんだかいい1日になりそうだ。
「ごちそうさま!」
ツ、リ「はっや!」
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消しカス(プロフ) - 譲さん» はじめまして!返事が遅くなってしまいすみません。読んで下さりありがとうございました!続編もいつか書きたいと思います! (2019年4月28日 22時) (レス) id: 74ee760c11 (このIDを非表示/違反報告)
消しカス(プロフ) - あゆさん» はじめまして!こちらこそ、読んで下さりありがとうございました!続編もいつか書きたいと思います! (2019年4月28日 22時) (レス) id: 74ee760c11 (このIDを非表示/違反報告)
あゆ(プロフ) - お疲れ様でした!いつも通知を設定して待ってました!めちゃめちゃいい話で泣きそうになりました。本当にこの話を書いてくれてありがとうごさいます!良かったら続編も書いてくれないかなぁと期待してます笑 (2019年4月28日 18時) (レス) id: 536d9fa68d (このIDを非表示/違反報告)
譲 - 素敵なお話を書いてくれてありがとうございます!ラストがドラマみたいで凄くドキドキしました!本当にこんな世界があったらいいのにとすら思います!是非アバと赤ちゃん2人の続き的なものも読んでみたいです! (2019年4月24日 16時) (レス) id: 36992da896 (このIDを非表示/違反報告)
消しカス(プロフ) - たまねぎさん» はじめまして!読んで下さりありがとうございました!何度も読んでいただき、嬉しいです!コメントありがとうございました! (2019年4月23日 20時) (レス) id: 74ee760c11 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:消しカス | 作成日時:2019年3月30日 21時