転生

冬 ページ23

「Aちゃんも働き始めて1年経つんだねぇ。」




バイトの先輩に言われて、ふともうそんなに経つのかと思った。



「レジ打ちも様になってきたじゃないのww」

「何言ってんですかw1年レジ打ちやってるんですよwww」

「そうだったそうだったw」



先輩は2つ年上で、バイト仲間では1番歳が近い。





「ねー大晦日さぁ。Aちゃんち行っていい？」

「大晦日ですか？全然大丈夫ですよ！」

「マジで！？やったぁー！ビールとツマミ持ってくね。」

「ありがとうございます！あ、ツマミは柿ピーでお願いします。」

「ホントに好きだねwww」



．．．．．


大晦日



ビールとツマミを大量に持ってきた先輩と、テレビのある自分の部屋で酒盛りをした。



「ねーAちゃん〜。一緒に生まれ変わろー？」

「いくら先輩でもそれは嫌ですw」

「えーなんで〜？あっちの世界で姉妹になろーよー」

「先輩もう寝て下さい。酔ってるし、鬱陶しいです。」

「やだよー年越しまでは起きてるー」

「なんでこんな飲んだくれと2019年を迎えなきゃいけないんですか。」

「…はぁー？…」




紅白歌合戦が終了し、ゆく年くる年が流れ始める。
結局先輩は、私の隣で寝てしまった。

水を飲み、先輩が飲み散らかした空き缶を片付ける。



テレビには、年越しと同時に参拝する大勢の人々が映っていた。



アバの皆は何してるのかな？


去年タブレットで見た時みたいに、皆で乾杯しているんだろうか。




2019年の訪れを喜ぶ4人の姿が容易に想像出来た。






少し笑ってしまう。






時刻はもう1時を回っていた。1月1日。





床で眠る先輩に毛布をかけ、明日からの2019年に少しワクワクしながら布団に入った。

2019.1.1→←プール開きの秋

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