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2017 ページ1

「たっだいまァーーー!」


だだっ広い玄関にヒールを脱ぎ捨て、素足でリビングの扉を蹴り開ける。



「うっわぁ、A…お帰り…」
「ただいま、みっくん!」


ただ1人反応してくれたツリメに笑顔で返事をし、残りの奴らを睨み付ける。


返事がないのはいつもの事だが、今日はこっちの機嫌がすこぶる悪い。



「ねぇ、誰か聞いてよ!今日ね、あのハゲにさぁ…ん?」



上着を脱ぎ捨て、職場での不満をぶちまけようとした瞬間、エイジが私の右手にマグカップを握らせた。



「なに、これ」

「ジュース。A絶対好きだと思うから、残しといたの。」

「え、嬉しい!コーラかな?」


言われるがままに黒い液体を1口飲む。


ツンとしたレモンの香りとコーラの独特な味、オマケによく分からないねっとりした甘いものまで入っている。



「まっっっっずぅ!!!」



吐き気に耐えながらなんとか飲み込み、そう叫ぶと、エイジがニヤニヤしているのが見えた。
コイツ…


「どう?Aが好きそうな味じゃない?」

「いつこんな気持ち悪い味が好きだって言った?!何これ、何混ぜたの?!」

「コーラにレモン汁と、水飴と、タピオカ代わりに納豆を入れたやつを、リクヲが素手で混ぜました。」

「嘘でしょ?!」

「最後のは嘘w」

「はぁ…もういい、私お風呂入ってくる…」


エイジにマグカップを押し付け、ヨタヨタとお風呂場へ向かい、脱衣所の扉を思いっきり開ける。




「うわあああぁA!!」


「ぎゃぁぁそらぁぁぁ!」





全裸のそらが丁度お風呂からあがった所だった。

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消しカス(プロフ) - 譲さん» はじめまして!返事が遅くなってしまいすみません。読んで下さりありがとうございました!続編もいつか書きたいと思います! (2019年4月28日 22時) (レス) id: 74ee760c11 (このIDを非表示/違反報告)
消しカス(プロフ) - あゆさん» はじめまして!こちらこそ、読んで下さりありがとうございました!続編もいつか書きたいと思います! (2019年4月28日 22時) (レス) id: 74ee760c11 (このIDを非表示/違反報告)
あゆ(プロフ) - お疲れ様でした!いつも通知を設定して待ってました!めちゃめちゃいい話で泣きそうになりました。本当にこの話を書いてくれてありがとうごさいます!良かったら続編も書いてくれないかなぁと期待してます笑 (2019年4月28日 18時) (レス) id: 536d9fa68d (このIDを非表示/違反報告)
- 素敵なお話を書いてくれてありがとうございます!ラストがドラマみたいで凄くドキドキしました!本当にこんな世界があったらいいのにとすら思います!是非アバと赤ちゃん2人の続き的なものも読んでみたいです! (2019年4月24日 16時) (レス) id: 36992da896 (このIDを非表示/違反報告)
消しカス(プロフ) - たまねぎさん» はじめまして!読んで下さりありがとうございました!何度も読んでいただき、嬉しいです!コメントありがとうございました! (2019年4月23日 20時) (レス) id: 74ee760c11 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:消しカス | 作成日時:2019年3月30日 21時

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