case1.冬っぽいCMに出演してもらってみた【三橋編】 ページ1
三橋貴志×コンビニの肉まん×同い年の女子高出身彼女
三橋side
「おっせーな。おっせぇ、おっせぇわ」
雪でも降ってきそうな寒空の下
俺は他校に通う彼女を待っていた。
近くの女子高に通う、同い年の彼女。
『ごめーん三ちゃん！おまたせ！』
5分ほど遅れてやって来た彼女は
真っ赤なマフラーに顔を埋め
両手を自分の息で温めていた。
見るからに寒そう。
いや、ぜってー寒ぃ。
だって俺が寒ぃもん。
と、思ったところで
きゅぴーん！と降ってきたのは天才的ひらめき。
「ちょっと待ってろ」
『え！？三ちゃん！？』
驚く彼女の声を背にコンビニへ駆け込み
俺が買ってきたのは
「ほらよ」
『え！？三ちゃんの奢り！？珍しい！』
ほっかほかの肉まん。
と、チョコレートまん。
『何でチョコレート？三ちゃん甘いの得意だっけ？』
『………お前が好きそうなやつだったから』
顔背けててもわかる。俺にはわかる。
視線びんびん感じる。
あいつ今、
ぜってーにやにやしながらこっち見てやがるってこと。
『ねぇ、半分こしよ。
三ちゃんの肉まんと、私のチョコレートまん、半分こ』
買うときには1コの形だったチョコレートまんが
今は半分、こっちに向かって差し出されている。
真っ赤なマフラーに顔を埋めて
にこにこ笑う彼女。
恐ろしいほどにチョコレートが似合ってやがる。
『いいね♡半分こって幸せだね♡』
「俺には甘くて仕方ねーけどな」
『ありゃ？三ちゃん、口の端っこにチョコついてるよ』
そう言うなり彼女は
俺が口元を拭うより早く
「…っ」
『はい、取れたよ』
あろうことか、唇にちゅーしやがった。
たとえ千葉最強でも
この不意打ちには対処できねぇ。
『これ、美味しかったよ。ありがと♡
…あ、照れてる』
「うるせぇ。こっち見んな」
『あ！三ちゃん！雪！雪だよ雪！』
「わかった！わかった見えてるから！そんなバシバシすんなって！」
『奢るなってらしくないことするから降り始めたんじゃない？』
「…肉まん代請求すんぞ、コラ」
けど、『半分こ♡』は悪くなかったな。
うん、悪くねぇ。
君とシェアしたい、冬の肉まん
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櫻子(プロフ) - パピコさん» コメントありがとうございます！よかったです安心しました…！お時間ある時に繰り返し楽しんでいただけますと幸いです(^-^) (2022年3月29日 22時) (
レス) id: a7ab025c6a (このIDを非表示/違反報告)
パピコ - 今まで見た作品の中で登場人物のキャラが一番しっくりきました。「悪い男」もとても面白かったです！これからも頑張ってください！ (2022年3月29日 21時) (レス) id: f2ba990ea1 (このIDを非表示/違反報告)
5173(プロフ) - わざわざお返事くださりありがとうございます！ぜひ見させていただきます！！ (2021年6月12日 23時) (レス) id: 9bc8737b45 (このIDを非表示/違反報告)
櫻子(プロフ) - 5173さん» コメントありがとうございます！そしてこの作品に出会って下さってありがとうございます！今のところ続編を作る予定はありませんが、この検証シリーズをベースにした「悪い男」という作品が只今更新中ですのでそちらの方を楽しんでいただけますと幸いです…！ (2021年6月12日 22時) (レス) id: 61aa8a6915 (このIDを非表示/違反報告)
5173(プロフ) - 見つけるのが遅くなってしまって更新してる時に見れなかったのすごい残念、、、。続編を作る予定はあったりしますか？？もしあれば楽しみに待たせていただきたいです！！ (2021年6月12日 22時) (レス) id: 9bc8737b45 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：櫻子 | 作成日時：2020年12月31日 11時
