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変質者「俺の名は｢シン｣。
バルバッドへ向かうところだった商人なのだよ」
アラ「そっか…
さっきは話も聞かずにごめんよ、おじさん…
どうも僕は砂漠超えのせいで、
危険なものに敏感になっているようだよ…」
『アラジン、砂漠についてたのか…？』
アラ「うん！」
『あとで話、聞かせて』
アラ「うん、お姉さんのもね！」
モ「…あの、バルバッドへ急ぎませんか？
今日中につかないと…」
ラ「海の匂いがするからきっとすぐつくわよ！」
シ「そうだね。
俺にも、君の冒険譚聞かせてくれないか」
アラ「もちろんさ！」
シ「！……」
歩き出した直後、シンとやらが
モルジアナを見て何かを考えていた。
口に出せばいいのに…。
モ「…あの…何か？」
シ「ん？ああ！
君のような可愛らしいお嬢さんとの出会いも
旅の楽しみの一つだと思ってね！」
モ「はぁ…」
ラ「((((ﾎﾞｿｯ この人絶対女たらしだわ…」
ラミーナ、確信するのはどうかと思うけど…
実はというと、私もそう思う。
まだ店の手伝いをしてた時の常連客にそっくりだ。
母をくちどく男達にね。
お父さんに殴られてたけど…。←
シ「君は…」
そう言って言い出そうか迷ってる感じがする変態。
『なんですか』
シ「いや、よく見たら違った…。
ははっ、悪い悪い、知り合いに似ていたもんでね」
『少なくとも私は貴方とはあったことないです』
シ「ああ、俺の勘違いだった」
私は絶対にこんな人とはあったことがない。
幼い頃あってたにしても、
ひとつの娘の子供なんて覚えてないだろう。
覚えていたとしても、私はちゃんと成長してる。
ぱっと見でわかるものじゃない。
あったことないからそういう問題じゃないけど。
アラ「ねぇ、バルバッドはまだかな？」
シ「その丘を下れば街が見えるよ」
アラ「え〜？みえないよ？」
ラ「行ってみなきゃわからないわよ！」
そう言って走り出すアラジンとラミーナ…。
アラジンはともかく、ラミーナは大人気ないぞ…。
歳は18って言ってたし…。私より歳上じゃん。
モルジアナの方が歳下なのに大人だわ…。
そう考えてるうちにバルバッドの街が見えた。
アラ「ここが…バルバッド…！！」
バルバッド、すごく綺麗…！
なんか、自分の故郷に似てるなぁ…。
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作者名：煎餅 | 作成日時：2019年2月12日 3時
