無気力少女の旅 (ページ35)

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見つけた…！

『アリババーーー！！！』

アリ「うぉっ！？」

ふぅ…。やっと追いついた。

まだ出発したばかりで助かった…！

アリ「｢ふぅ…｣じゃねーよ！！

こっちはびっくりしたぜ…」

『お前に言いたいことがあったんだ』

アリ「なんだ？」

大きく息を吸って大きく息を吐く。

アリババはあのとき覚悟を決めたように見えた。

だから私も覚悟を決めて聞くんだ。

『アリババの本名はアリババ・サルージャ…』

アリ「お前…！？」

『お前はバルバッド王国の王族じゃないのか？』

アリ「なんで知って…！？」

『そんな反応ってことはそうなんだな』

アリババは下を向いてるから顔がよく見えない…。

でも、伝えたいことは伝えないと…。

『なんでチーシャンにいたかは聞くつもりは無い』

私が知りたいのはそこじゃないからね。

『私はバルバッド王国についてはよくわからない。

でも、これから重大なことが起きるなら、

アラジンを待って話すのが妥当なんじゃないのか。

一応私だっているし…。

私もアラジンもアリババの友だちだ。

相談とかしてくれてもいんじゃないのか！？』

アリ「俺は、どうしたらいいかわからねえんだ…。

だから、ちゃんとケジメをつける。

そのために行くんだ。頼む。

アラジンとお前が揃ったら話す。

そしたら…」

約束を果たそうぜ

そう言って今度こそ…アリババは行ってしまった。