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アリ「｢迷宮｣ってのはな、
なぞの遺跡群でお宝がザクザク眠ってるんだぜ！
不思議な力を持つ宝は特に貴重で、
レームやパルテビアなんつう大国も、
くにをあげて探索するほどなんだ。
そして、そのお宝の最高峰が｢ジンの金属器｣ってわけよ」
((ﾋﾟｸｯ
アラ「それだよそれ！！」
アラジンが急に大声をだしたからびっくりした。
話を聞けば、アラジンは｢ジンの金属器｣を探してるらしい。
私はブレスレットからウォラクを出せるわけじゃないから会うことはできない。
そう伝えると、アラジンは少し落ち込んだ顔をした。
ちょっとかわいい…。
でも…
『アラジンのそれはジンの金属器じゃないのか？』
アラ「これは違うよ。
｢迷宮｣じゃなくて、部屋から出た時に拾ったものだから」
アリ「部屋？」
アラ「うん。というのも、僕とウーゴくんは…
昔からずっと｢地下のがんじょうな部屋｣にいたんだ」
地下のがんじょうな部屋…？
それがウーゴくんの迷宮なのかも…。
でもウォラクの迷宮とは違うから迷宮ではないか…
アラ「外へは出られなかったけど、
ちょっと前にやっと外へ出られてね。
でも、ウーゴくんは首から上は出られなかったんだ」
アリ「……？？」
ツノ頭がハテナ顔してる…。
実際私もよくわからないんだけどさ。
顔がなければ目もない。
目が見えなかったらどうやって動くんだ…？
アラ「ねぇ、｢迷宮｣に｢ジンの金属器｣があるんだよね！？」
そう言いながらアラジンは立ち上がる。
そして、アラジンから不思議ななにかを感じる。
ツノ頭も口が開いてるからきっと気のせいじゃない。
アリ「お、おお……」
口が開きすぎて怯えた感じのツノ頭。
アラ「僕を、そこへ案内しておくれよ！」
アラジンはそう言った。
でも、なにこれ…？一体アラジンはなんなの…！？
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作者名：煎餅 | 作成日時：2019年2月12日 3時
