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松「まだやりますか、A?」
私は今、松陽と稽古中。だけど銀時達はいない。
銀時達は…そのへんでなんかしてるんじゃない?
『まだ動ける』
松「負けを認めるのも1つの強さですよ」
『松陽は私にはそう言うけど、
銀時達には言わないのなんで』
松「それはAが女の子だからです」
…銀時達に女の子扱いされたことないけど。
『…女の子が侍になるのはおかしいの…?』
侍とは男がなるものだ、と言う奴も中にはいる。
色んな大人が言う。「女の子だから…」って。
なんで…。
松「女性が侍になることは
おかしいことではありませんよ」
松陽がいつも通りの優しい声で言う。
松「誰でも自分がなりたい侍になっていいんです。
侍じゃなくてもいいんです。
私はAがどんな侍になるのか楽しみですよ」
『…そっか!』
松陽の言葉は1つ1つ優しくてあたたかい。
そしてなにより説得力がある!
どんな侍になるか…。私はどんな侍になれるかな。
『松陽はどんな侍なの』
松「さあ?侍がどんなものか私も知りたいです」
『?松陽は侍でしょ』
松「そう…見えますか?」
『うん。銀時や私を助けてくれた、家族の侍』
自分で何言ってるかよくわかんないけど、
松陽は大切な家族なんだ。
松「ありがとう、A」
『?なにが』
松「いえ、こっちの話です」
松陽はほんとに時々遠い場所を見てる。
いつも一瞬だから見間違いだと思ったりするけど、
今回は、昔のことを思い出してるように見えた。
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樹羅 - 幼少期、すごい。かわいすぎ。(ニックネ−ム、樹羅とか吉羅とかあるんで「きら」読みは全部うちです。) (2019年6月3日 14時) (レス) id: 2c9031588c (このIDを非表示/違反報告)
あおい - めちゃんこ面白いです!これからバンバン感想書きまくるかもしれないですが←おい 頑張ってくださいね! (2019年6月3日 1時) (レス) id: ccb1bfcc8b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:煎餅 | 作成日時:2019年3月20日 1時