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夜空に瞬く星座を数えながら歩いて居ると
何かが夜空から私の足元に降って来た
A「石…?」
その石を拾い上げようと手を伸ばすと、素早い物体が石を掻っ攫った
A「え、猫…?」
一瞬猫だと思ったけど二足歩行で移動してるし
何より、此方を見てﾆﾀｯと口角を上げｹﾀｹﾀと不気味に笑って居る
A「ﾋｯ」
確かに鹿とかハイエナなら人間の声みたいな鳴き声だけど絶対に違う
そもそも動物なら間近で見てるのにボヤケて視えるなんて有り得ない
A「な…に……これ」
つまり、コレは私の知る生物のどれにも当て嵌らなくて触れてはいけないパンドラの箱
A「…に、げ……なきゃｯ」
ソレが石を飲み込めば、じろりと私を視界で捉え
牙を剥き出しにして鋭い爪を此方に当てようと
私目掛けて飛び掛かって来た
街から外れ、立ち入り禁止の看板を無視して壊れた柵から草木の生茂る獣道に入った
A「はぁｯ…はぁｯ…はぁｯ…!」
人工的な灯りはまるで無く
月明かりを頼りに走る
A「ｯ…!」
第一、こんな“目”なのに私も一体どうしてこんな所を逃げ道に選んだのか皆目検討も付かない
でも
此方に来れば何故だか助かる気がした
A「たすけてｯ!」
??「大丈夫ですか!?」
一瞬、辺りが白く成ったと思ったら誰かの気配が私の真後ろからした
??「緊急事態です」
その人はわたしを抱き寄せ、こう言った
??「私と契約して下さい!」
アンバーが輝いた気がした
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作者名：凍てつく闇 | 作者ホームページ：http://http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Sorasora061/
作成日時：2023年6月1日 3時
