チュートリアルがエンディング【d！】【gr】 (ページ31)

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グル「どうも初めまして。グルッペンフューラーです」

コネ「あ、どうもコネシマです」

A「あ、えっと…凍空Aです」

グル「…此処で立ち話しててもアレなんで中へどうぞ」

A「ありがとうございます」

客間に案内され紅茶を振る舞われた

グル「さて、トン氏との馴れ初めでも聞いて彼奴を冷やかそうと考えて居たが…」

グルッペンさんは不意に、側に居たコネシマさんに目配せをした

少し、ﾋﾟﾘｯとした空気に思わず緊張感が走る

コネ「Aさん」

A「はい」

コネ「トントンに何かされました?」

A「…え!?」

……………どっちだろう

透明化薬を飲まされた事だろうか…それとも怪我を治してもらった事か…………

コネ「いや、トントンがAさんに対して魔法、使った跡が見えるんよ」

…成程だから、さっきから私の足元ばかり見てたんだ

A「…あの……一つ聞きたいのですが…治癒魔法って珍しいですよね…?」

コネ「あーせやな珍しいっちゃ珍しいな」

A「体力に相当な負荷がかかります…よね…?」

グル「何か気になる事でも?」

A「あ……えっと……さ、さっきを含めて2回目…トントンさんから怪我を治してもらった事が」

コネ「2回目!?」

A「は、はい…」

コネシマさんの気迫に思わず後退ってしまう
座ってるから意味無いけど

A「何方も命に関わる様な怪我では無かったのですが………その……トントンさんは何故私の…放っておけば治る様な軽い怪我をわざわざ治してくれたのかなと………」

コネシマさんは何やら確信のついた表情で私の方を見て、口を開いた

コネ「グルッペン

“炎”のや。“紅は炎”や」

グル「ほぉ～」

会話の意図が見えない

頭にハテナマークが増える

コネ「Aさん、“そのまま”で居ろ」

A「え、は、はぁ…?」

間抜け面の私の顔を見てｸﾂｸﾂと笑うグルッペンさん

グル「嗚呼、済まない其処まで深く捉えなくて良い。此処で生き抜く為の…コネシマなりの助言だ」

A「な、成程…?」

グル「一つ言えるとすれば…信じて居れば“Aさんにとって”良い事が起こる……かもな」

A「いや、そんな…御伽噺みたいに言われても」

グル「ｸｯｸｸｸまぁ、好きにすると良い。強要させるつもりは毛頭無い」