組織を見抜く ページ29
頭の中で警鐘がなる。
だけど私は瞬時に、道を変えるべきではないと判断した。もしここで変えればかえって怪しまれる。沖田のエナメルバックから手を離しそのまま進む。
こちらをガン見するジンとベルモットらしき人の横を通った。
ガン見しているのに気づいて頑張ってスルーするのはもっと不自然に見えるだろう
私は勇気を振り絞った
『あの・・何かご用ですか?もしかして道に迷われました?』
ベ「大丈夫よ。ただこんな夜に高校生が歩いていて危ないなと思っただけよ。ジッと見ちゃってごめんなさいね」
『そうだったんですね!ご心配ありがとうございます。大丈夫です!』
精一杯の笑顔を作って、私は頭を下げて通り過ぎた。
横の沖田も、軽く頭を下げて通り過ぎる
そして彼らからだいぶ離れたところで沖田が口を開いた
沖「・・・お前、結構ビビってるくせに冷静な判断できんだな。
あそこで道変えてたら変に思われるって思ったんだろ」
『うん』
沖「で、ガン見されてるにも関わらずそのままスルーすんのはあの不審者らが気を悪くするとでも思ったのか?」
『う、うん。てか人のこと不審者って決めつけんのはよくないよ沖田』
あってるけどね、不審者は。いや不審者ってより国際的な犯罪グループですけどね
沖「あいつら、一般人じゃなさそうだな。殺し屋かなんかのグループか?」
やめてぇ!!!気づかないでそんなこと!!どんだけ鋭いの?
普通の高校生そんなこと気づかない!
『そんなわけないジャーン。ただの怖いヤンキーじゃない?』
沖「ヤンキーはポルシェなんかにのらねぇ。それにあのバイクの側面に銃弾の痕があった。
おそらく只者じゃねぇぜ」
いやどこを見てんだあんたは!とツッコミたくなる
『じゃあ早歩きしないとね』
沖「・・土方さんの言う通り、お前ほんと肝が据わってんな」
『え?』
沖「普通の女子なら怖がるだろィ」
『きゃ、きゃー怖い』
沖「棒読みすぎるわ。
ま、そう言う弱っちい女よりはマシだな」
フッと小さく笑みを浮かべた沖田。
その表情に胸の奥がキュンとする。
この男、やはりカッコイイ
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愛美(プロフ) - カルピン☆☆さん» ありがとうございます!!更新頑張ります (2018年8月6日 14時) (レス) id: a19c0604ca (このIDを非表示/違反報告)
カルピン☆☆(プロフ) - この作品好きです!!更新楽しみにしてます! (2018年7月25日 14時) (レス) id: cd957b2a21 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:愛美 | 作成日時:2018年7月18日 22時