元彼(Taisei.F) ページ5
大学が離れてお互いバイトとかも忙しくなって会える回数が減って2ヶ月した頃
大晴｢ごめん、ほかの人が好きになって、別れよ｣
そう言われて私たちは別れた
でもたくさんの時間を共有してきた大晴のことを簡単に忘れられるわけがなくて
｢あ、ここのカフェ大晴と来たとこや｣
｢この公園で大晴と花火したな｣
｢ここのイタリアンで誕生日祝ってくれてたな｣
なんてたくさんの大晴との思い出が溢れてくるけど
彼は別の人が好きなんだ。
私も彼とこと忘れないと
と気持ちを入れ替えて大晴の連絡先も消してSNSもブロ解してから3ヶ月が経った
友達｢そ〜、ほんで実家で飼っとる犬に久々会ったらな飛びついて来てほんまかわええわ〜｣
｢ええな〜、わんちゃん｣
なんて他愛ない話を友達としながら大学を出ると大晴が立っていた
大晴｢あ、A｣
｢大晴？なんでおるん？｣
友達｢友達とか？私先行っとこか？｣
｢あー、うん、すぐ向かう！｣
友達には声が聞こえないくらいの距離まで友達が進んだ後に大晴が口を開いた
大晴｢久しぶりやな、元気やった？｣
｢まあー、ぼちぼちかな大晴は？｣
大晴｢まあまあやな｣
｢ふーん、で、なんでここおるん？｣
大晴｢単刀直入に言うたらより戻して欲しい｣
｢より戻して欲しいって、、振ってきたの大晴やん｣
振ったくせにとか他の子が好きなんちゃうん？とかの言葉とか涙とかをグッと堪えながら大晴の顔を見た
大晴｢たしかに俺が振ったし他に好きな子が出来たなんて嫌な振り方してしまったと思ってる、けど他の子と付き合って分かってん、Aが俺にとってどれだけ重要な存在かって。身勝手かもしれへんしこれを断られてもしゃーないと思ってる。けど俺の気持ちを伝えたくてここまで来ました｣
真面目な顔をした大晴にこの内容を伝えられて思わず涙が止まらなくなった
｢身勝手だよ！大晴のばか！大晴に振られてどれだけショックか分かっとったん？！辛くて街中で大晴と行った場所を見ただけで泣きたくなるし！」
大晴｢やっぱりあかんよな、ごめんないきなり｣
大晴｢これ、返さへんでええから｣
彼の淡いオレンジ色のハンカチを私に渡し、帰ろうとする大晴の手を掴んだ
｢なんでも自己解決するの？｣
｢ずっと大晴のことが大好きで忘れられなくって、、今でも大好きなの｣
大晴｢それってより戻してくれる、ってこと？｣
｢うん｣
一気に笑顔になった大晴に抱きしめられた夏の夕暮れ
ダイエット(Masaya.S)→←生徒会長と副会長(Seiya.S)
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作者名：にゃんこさん | 作成日時：2022年8月4日 3時
