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『すいちゃん、どうなったの?』
甲斐「いやまだ分かんねぇ」
まじか、どうするんだろって心配になってれば会場アナウンスが流れた。
“それではお次は3年A組の電波ちゃん、翠川さんに登場していただきましょう!翠川さん、どうぞ〜!!”
会場が静寂に包まれ、息をするのも躊躇うくらいの静けさになる。
だけどすいちゃんが出てくる気配は全然無くて、唯月と顔を見合わせる。
諏訪「やっぱりスイ、別の衣装見つけてないのかな…?」
『短時間だもんね、間に合わなかったか……』
花岡「ふ、ふん…あのバカに大恥かかせたんだから結果オーライじゃん…」
って花岡さんが言ったら唯月がまた舌打ちをした。
諏訪「黙れよ。そんなセコいやり方しかできなくて恥ずかしくないのかよ!!」
小宮山「唯月落ち着いて!」
『ちょっと静かに!!!』
唯月の気持ちは分かるけど、今ここで乱闘を始めたらそれこそ失格になってしまう。
シめるなら後できっちりシめればいいし。今じゃなくてもいいっしょ。
でもまぁ、唯月がすいちゃんの衣装選んだからね。
プライド高い唯月だから、仕方ないっちゃ仕方ないけども。そこに関しては私が口を出したところで何も変わらないから花岡さんには絞られてもらおう。
“えっ、と…?翠川さーん?……生憎ですが、棄権のようですね…それでは気を取り直して、B組の方へと参り”
あぁ、ってため息をつきかけた時だった。
翠川「待ってください!!!」
現れたのは、すいちゃんの声なのにすいちゃんじゃない。めちゃくちゃなイケメンだった。
翠川「遅れてしまって申し訳ありません。翠川、只今馳せ参じました。」
黒のタキシードを身に纏い、黒の短髪のウィッグをつけた超絶イケメンのすいちゃんだった。
『……うそ、イケメン、』
甲斐「……す、翠川…?」
諏訪「スイ…カッコイイ……」
「あんなイケメンな人学校にいたっけ?!?!」
「ママ!あのひとおーじさまみたい!カッコいー!」
ポカーンとするA組のみんなと、キャーキャー黄色い悲鳴をあげる観客席。
みんながみんな、すいちゃんに惹き寄せられて行く。
“な、な、何と〜!翠川さん、いや、翠川くん、まさかの男装だぁぁぁ!”
翠川「いやぁすみません。色々と準備に追われてて
……」
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莉歌(プロフ) - 無音さんの作品とのコラボ最高でした!無音さんとラベンさんの小説どちらも大好きで、コラボって分かった瞬間テンション上がりました笑 (2019年3月19日 21時) (レス) id: cb9a87189e (このIDを非表示/違反報告)
ぺんちゃん(プロフ) - 好きです (2019年3月19日 13時) (レス) id: b91641893d (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - 作者さん早速見させてもらいました最高です (2019年2月23日 10時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ラベン | 作成日時:2019年2月22日 22時