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屋上から景色を眺めた先生はそう呟いた。
そうだね、って、先生の見つめる先を私達も見つめていれば入口の方から誰かが歩いてきた。
先生は立ち上がってその人の方へ歩き、手首を差し出す。
郡司「……柊一颯。お前を器物損壊罪、その他諸々の容疑で現行犯で逮捕する。」
そして手錠をかけた刑事さんに私達はみんな、そっちを向く。
その視線に気づいたのか苦笑した。
郡司「おいおい、これじゃどっちが正しいのかわかんねぇな?笑」
そして刑事さんは私の方を見て何かに気づいたように先生に耳打ちした。
『…?』
頷いた先生は私の方を見て笑った。
柊「お前らの子供、楽しみにしてる」
何言ってんの先生って笑おうと思ったら、隼人が私の肩を引き寄せた。
甲斐「3番目に抱かせてやってもいいけどな?」
『ねぇそれ同じこと言ってる笑』
柊「あぁ、待ってるよ」
そして下へと降りて行った先生を、私達はただ呆然と見つめていた。
『……これで、終わったんだよね』
諏訪「あっという間だったわね…」
って、なんだか寂しくなった時、香帆が立ち上がった。
宇佐美「行こう!!!!」
下に着けば、先生が女の人と話していて、本格的に連れて行かれそうになっていた。
「先生!!!」「待って!」
先生は足を止めてこっちを見た。
先生のところに行きたかったけど、警察の人たちがスクラブを組むようにそれを阻止していて。
柊「……みんな、いい顔してるな」
優しく言った先生は、最後に、最高の笑顔をして見せた。
柊「卒業、おめでとう!」
そして連れていかれた先生を、私達はただ見つめていただけだった。
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Lemon!?(プロフ) - こんなに素敵な作品を作っていただいてありがとうございました!!号泣してしまいました(笑)ストーリー性とか人間らしさとか夢主ちゃんがしっかり思いを伝える所とか命の大切さとか、この作品で様々なものを学ばしていただきました!本当にありがとうございました!! (2022年9月18日 6時) (レス) @page49 id: 1d8fe9d267 (このIDを非表示/違反報告)
まな(プロフ) - ありがとうございました!ずーっと号泣してました笑この話を見てドラマを思い出しましたこの小説をいろんな人に見て読んでもらいたいと思いますこの小説を見たら誹謗中傷がどれだけ最悪のことかその一言でどれだけ人を傷つけているかわかるのでみんなに読んでほしいです (2020年11月30日 1時) (レス) id: 15fe2f62ff (このIDを非表示/違反報告)
まな(プロフ) - ありがとうございました!ずーっと号泣してました笑この話を見てドラマを思い出しましたこの小説をいろんな人に見て読んでもらいたいと思いますこの小説を見たら誹謗中傷がどれだけ最悪のことかその一言でどれだけ人を傷つけているかわかるのでみんなに読んでほしいです (2020年11月30日 1時) (レス) id: 15fe2f62ff (このIDを非表示/違反報告)
maki(プロフ) - 素敵な小説をありがとうございました!お疲れ様でした、これからも他の小説更新など頑張ってください!長文失礼しました! (2019年3月26日 16時) (レス) id: db7ab848e3 (このIDを非表示/違反報告)
maki(プロフ) - 完結おめでとうございます!終わってしまうのが本当に寂しく、、最後の最後まで泣かせていただきました!そして、最後に申し訳有りません、、あとがきの前のラストページの最後の()内、闇へようこそ、が 闇へようそこ になってましたよ! (2019年3月26日 16時) (レス) id: db7ab848e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ラベン | 作成日時:2019年3月3日 19時