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さくらが何を言ってるのか、よく分からなくて目眩がした。
だけど次の瞬間また爆音が鳴り響いた。
『っ、』
甲斐「おい!!」
立っていられなくて隼人の腕の中に倒れ込む。
支えられて、やっと立ってられるようになったけど目眩と息苦しさが襲ってきてどうしていいか本当に分からない。
先生と、さくら。
どっちを気にしたらいいのか分からなくって言葉が出てたださくらを見るしかなかった。
柊“っ、残念でしたね…そう、簡単に死ぬ訳にはいかないんですよ…!!!”
床に落ちたスマホから、隼人のスマホから、みんなのスマホから先生の声が聞こえる。
生きてたんだ、って安心するけど、さくらと合う目が離せなくて震えが止まらない。
柊“さてとっ、改めて発表します!!!明日の朝8時にSNS、MIND VOICEのライブ中継を使ってみなさんに全ての真相をお話します!!!!!”
真っ黒に染まったさくらの瞳が揺れた。
柊“もし、邪魔をしたらこの校舎、全て!!!…爆破します。真実がどこにあるのか……Let's!!!think!!!”
みんながホッと息を吐く中、唯月が私の顔を覗き込む。その行動のおかげで、さくらとの目線が外れる。
諏訪「A、大丈夫?」
逢沢「とりあえず、先生は無事みたいだね」
良かった。って言いながら立っていた人は一旦崩れ落ちるように座る。
隼人は私のスマホを拾って私の肩に手を置く。
甲斐「A、」
隼人と唯月が頷きあったのが何となく分かって、唯月が私に背を向けた。
諏訪「ねぇさくら…さっきの続き、聞かせてくれる?」
『どういう、意味なの、?』
やっと絞り出すように出た声はカッスカスに震えていて喉が痛かった。
宇佐美「あっ、ほら、前にうちらが澪奈を無視してさくらがその責任を感じてたよね?それを引きずってってこと…?」
茅野「そうじゃない。」
さくらの瞳からまた涙が一粒落ちた。
茅野「そうじゃ、ないの。本当に私のせいで、澪奈が命を落としたの。……先生は!今、私のためにあんなことしてる。」
そして、私の目をしっかりと、黒い目で見つめて言った。
茅野「全部、私のせいなの……」
『さく、ら、』
目線を外してクラスを見渡したさくらは苦しそうに言う。
茅野「だから、みんなに聞いてもらいたいの」
ポロポロとさくらの瞳から溢れた涙が床へと落ちて水溜まりを作った。
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Lemon!?(プロフ) - こんなに素敵な作品を作っていただいてありがとうございました!!号泣してしまいました(笑)ストーリー性とか人間らしさとか夢主ちゃんがしっかり思いを伝える所とか命の大切さとか、この作品で様々なものを学ばしていただきました!本当にありがとうございました!! (2022年9月18日 6時) (レス) @page49 id: 1d8fe9d267 (このIDを非表示/違反報告)
まな(プロフ) - ありがとうございました!ずーっと号泣してました笑この話を見てドラマを思い出しましたこの小説をいろんな人に見て読んでもらいたいと思いますこの小説を見たら誹謗中傷がどれだけ最悪のことかその一言でどれだけ人を傷つけているかわかるのでみんなに読んでほしいです (2020年11月30日 1時) (レス) id: 15fe2f62ff (このIDを非表示/違反報告)
まな(プロフ) - ありがとうございました!ずーっと号泣してました笑この話を見てドラマを思い出しましたこの小説をいろんな人に見て読んでもらいたいと思いますこの小説を見たら誹謗中傷がどれだけ最悪のことかその一言でどれだけ人を傷つけているかわかるのでみんなに読んでほしいです (2020年11月30日 1時) (レス) id: 15fe2f62ff (このIDを非表示/違反報告)
maki(プロフ) - 素敵な小説をありがとうございました!お疲れ様でした、これからも他の小説更新など頑張ってください!長文失礼しました! (2019年3月26日 16時) (レス) id: db7ab848e3 (このIDを非表示/違反報告)
maki(プロフ) - 完結おめでとうございます!終わってしまうのが本当に寂しく、、最後の最後まで泣かせていただきました!そして、最後に申し訳有りません、、あとがきの前のラストページの最後の()内、闇へようこそ、が 闇へようそこ になってましたよ! (2019年3月26日 16時) (レス) id: db7ab848e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ラベン | 作成日時:2019年3月3日 19時