3年A組の、闇へようこそ 5幕

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( A side )





元々自分が知ってた番号を入れて、自分で変えた番号を入れて、その後にまた先生が変えた番号を入れるけど、どれもhitしなくて。




『っ、先生の馬鹿！！！！！暗証番号勝手に変えんな！！！』




ついにそう叫んでしまった私はみんなの輪を掻き分けて前へと進む。

すると先生は画面の中で殴り殴られを繰り返しボロボロになっていた。




郡司“ボロボロなんじゃねぇのか？！？！”

柊“っ、退くわけにはいかないんでね！！！”




そしてさくらを半分押し退けた形でさくらの手元のスイッチを奪う。

一瞬キーンと音が響くけど、今はそんなのうるさいとかなんとか言ってらんない。




『先生！！！！暗証番号は！！！！！』




そう問いかけるけど先生は何も言わずに相手を殴ろうとする。


『逢沢！！！！！』

逢沢｢こっちも無理だ！！やっぱり番号変えられてる！！！｣




先生っ！！！って皆が叫ぶ中私は項垂れる。

このままだと先生はきっと負ける。

でもあの人がいればこんな状況の先生でも絶対に何とかなる。


だってあの人はヒーローだから。ヒーローのピンチを助けに来た、ヒーローだから。


そして私は覚悟を決めた。

思いっきい息を吸って、吐き出すように叫ぶ。




『〜〜〜！！！分かった！！！！分かったから、自首するとかそんな真似しない！！！ここで誓う！！！！だから番号を教えて！！！！』




意味がわからないとでも言うように周りはザワザワするけれど構わない。後でなんと言われようと、私は先生の味方だから。




『先生！！！！！！！！！！！！！！！！！』

柊“─────────っ、俺は、……あいつらの卒業式にすら、間に合うか分からない、”

甲斐｢は？答えになってな、｣




隼人が叫ぼうとするけど、先生が一瞬カメラを見て、目が合った。

なるほど。





『卒業式っていつだっけ！！！』







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