____ ページ40
.
( 柊 side )
え?は?って西崎へ視線が集まる中、Aはチラリとカメラを見上げて睨む。
……気付いたのかなぁ。それともわからなくて睨んでるのか。
堀部“ちょっと待ってよ”
堀部の言葉を聞かずにパソコンを操作する西崎。
Aはと言うと自分の携帯で何かを操作している。
なるほど、西崎を止める最終手段として自分の携帯を使って阻止するのか。頭がいいな。
……待てよ。
そうなると、もしこれから先何かがあった時Aはこっちの味方になろうと色々操作をするかもしれない。
なら。とセキュリティ一のパスワードを変えるためにキーボードに手をかける。
茅野「さっき、私はAから、何か知ってるの?って聞かれました」
そう語り始めた茅野に耳を貸しながらパスワードを変える。
茅野「Aは、すごく頭がいいんですね。なんでこの高校に来たんでしょう。もっと上の学校行けたはずなのに」
柊「そんなの決まってるだろう」
え?って茅野が俺の方を向く。
パスワード変更終了のEnterキーを押してモニターの中のAを見る。
柊「景山だよ」
茅野「え?」
柊「Aは高校なんて行くつもり無かったらしい。でも景山の誘いでこの学校に入った。もちろん、推薦で」
茅野「……めちゃくちゃ頭いいじゃないですか」
柊「高校に入ってからも頭は良かったらしいがあいつは凡ミスが多くてな。よく足し算で計算を間違えるらしい。武智先生が言ってたよ」
まじか…って呟いた彼女に笑う。
柊「人間らしいだろう」
茅野「……そう、ですね」
ちょっと嬉しそうに笑った茅野と一緒に画面をまた見る。
ちょうど石倉が頭を抱えながら何かを叫ぼうとしていたところだった。
石倉“ちゃんと考えろ!!!!あいつは、人殺しかもしれねぇんだぞ?!?!”
その言葉に諏訪が立ち上がる。
諏訪“ぶっきーは違う!!!!!”
石倉“じゃあ、あの動画はなんだよ”
諏訪“人を殺すような人間にあんな説教できるかよ”
石倉“そんなのお前の主観だろ?!?!”
諏訪“主観だったらなんだよ言ってみろよ!!!!”
中尾“やめろって!!!!”
諏訪も変わったなぁって思ったのに、やっぱり変わらないなぁって笑ってしまう。
手が出そうになった2人の間に中尾が止めに入る。
そして、画面の中のAは立ち上がり西崎の方へと歩いていく。その後ろを不思議そうに甲斐は着いていく。
.
1457人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
赤くん(プロフ) - いくらこの状況だからっていっても、まじで兵頭くんが余計なこと言い過ぎてて…笑 (2019年3月2日 23時) (レス) id: b9d43c7122 (このIDを非表示/違反報告)
もも - ラベンさんが書く3Aが1番好きです!3年後の甲斐くんと主人公ちゃんには可愛い子供が居てくれたら嬉しいですこれからも応援してます! (2019年2月26日 22時) (レス) id: 5d52b8fc88 (このIDを非表示/違反報告)
千紘 - 涼太君大好きです!毎日読んでます!番外編で、甲斐がイツメンに恋バナを聞かれてる話が読んで見たいです(*'▽'*) (2019年2月22日 16時) (レス) id: 6413ac4450 (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - このドラマ大好きなのであと大好きな涼太君が出てるので最高です甲斐隼人君大好き (2019年2月22日 15時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
麗禾(プロフ) - 4幕おめでとうございます! (2019年2月21日 23時) (レス) id: a8354b0d90 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ラベン | 作成日時:2019年2月21日 23時