3年A組の、闇へようこそ 4幕

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幸せになってくれ。そう、苦しそうに顔を歪めて呻いた先生の言葉を思い出す。

そして全てが繋がったような気がした。


このままで終わるはずないって思ってたこと、先生がそんな浅はかな終わり方をするのかって疑問だったけど、先生のお昼のセリフ。何もかも。

もし、それが私のためだってするなら、先生は凄い残酷だと思う。


ねぇなんで。って画面の中の先生を睨めば先生は武智を突き飛ばした。




柊“っあっ！！！！！！”




苦しそうに腰を曲げて悶える先生に、みんなが先生って叫ぶ。




柊“あっ、……はぁっ、ぅ…あいつらの将来をっ、俺は見届けることが出来ないっ、でもっ、だからこそ！！！”




見届けることが、出来ないって、なに？




柊“あいつらには幸せになってもらいたいんだっ！！！”




なんでそんな、諦めた言い方をするの？

“あぁ、これが終わったらちゃんと治療に専念するよ”そう言ったのは、嘘だったの？

本当はもう、間に合わないの？




柊“お前に、教壇に立つ資格はないっ！！！！！！”



先生は懐から拳銃を取り出して武智にむける。

そのまま撃てばいいのに。私だったら撃つのに。



澪ちゃんを殺したのは────────こいつじゃ、ないってこと？




五十嵐“やめろ柊！！！！！！！！”




その声は、理事官の五十嵐さんの声だった。

あの日私に先生と一緒に全てを話してくれた、命の恩人だった。


先生は再び懐から拳銃を取り出して五十嵐さんに向ける。

なんで？味方じゃないの？




柊“刑事さんっ！！！……あとは、頼ましたよ？”




そう言って暗闇に消えていった先生に、みんながため息をつく。




『な、にが起きてるの…？』




この後の展開は、先生から連絡が入ってみんなを解放する。それだけだった。

なのになんで、いつまで経っても先生から連絡が来ないんだろうか。






まさか本当に私─────────









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